配属が希望と異なる場合
配属ガチャにはずれて不満を感じる新入社員が増えていることがニュースで取り上げられています。
転職するべきか?という悩みを感じていることと思いますが望まない配属だからと直ぐに転職してしまうのは危険です。その理由と行うべき行動を紹介します。



1. 学べるものは学んでおく

2.新卒で直ぐ辞めたら採用されずらい
- 事業拡大により即戦力の追加人員が必要
- 新領域への事業展開により既存社員に無いスキルを持った人材が必要
- 育休/産休などにより不在になる社員の穴埋め
- 社員の依願退職による人員の穴埋め

3. 社内でとるべき行動

先輩社員の異動経歴をヒアリングし、社内での自身の選択肢を把握
例えば、3年目・5年目・8年目の社員の方がどのようなジョブローテーションを歩んできたのかを部内でヒアリングすることで自身のキャリアステップを推定することが可能です。
自分の希望する職種・勤務地で働く人の傾向を把握することで、「数年後に辿り着けるはず」とモチベーションを持てる場合があります。
なお、現時点で就活段階の方は是非OB訪問や会社説明会でこの点は調査をすべきです。
過去に海外営業社員として学生向け説明会に出席した私の経験上、会社説明会などの大勢の場では答えてくれない社員の方もいるので(確約できないため)、OB訪問など1対1または少数グループで話せる場の方が、より詳しい情報を教えて貰いやすいです。
人事・上司に自身の配属の考え方を直接訪ねてみる
「部内の先輩からは納得のいく回答が得られない」・「実際に意思決定をした人事又は上司の考えを聞いてみたい」という場合は、直接聞くという選択肢もあります。学生の方は「えっ?当然配属を決めた根拠の説明はあるでしょ?」と思われるかもしれませんが、特に規模の大きな企業だと一人一人に対して配属根拠の説明がされないケースは多々あります。
実は、筆者も大学卒業後に最初に入社した某大手JTCのメーカーでこの経験をしました。採用面接時及び入社後のアンケートで海外営業志望である旨を主張したにも拘わらず、国内営業の課に配属されました。当初私は納得が行かず即日その足で人事課を訪問し、納得のいく説明を求めました。
当初人事課は的を得ない説明しかしてくれず、私の不信感は更に強まったのですが、数十分後にその後の上司となる営業課長が人事課に訪れ「少人数で構成している国内の基幹事業で広範囲かつ泥臭い経験を最初数年してもらい、その後開拓市場である海外の営業に異動させる方針」との説明を頂き、納得をした経験があります。
実際、3年間の国内営業を経て海外営業の課に異動をしました。配属ガチャにハズレたことで、「会社が社員の意向を無視している」と私が誤認してしまったことに気づきました。
なお、新入社員が配属通知直後に人事・上司に詰め寄るという行為は特に古い歴史のある日本企業ではタブーと捉えられますので、ご注意下さい。
実際、私の新卒入社時の行為は部内でも噂になり、先輩方に対する第一印象を損ねてしまい、いたたまれない時期がありました。(数年経過し仕事ぶりを認められてからは全く問題になりませんでしたが)
人事異動の裏側 | 人事異動はいつ決まる?不本意な異動は何故起きる? | 悩める会社員&就活生の集い (terao-business-blog.com)
将来は辞めるつもりで暫く働く
また、転職するにしても、数か月~一年未満で転職する人と2~3年の職務経歴がある人とでは、転職市場における市場価値が大きく異なります。
一度転職エージェントと面談してみるのはアリです。紹介された求人を見れば、「こんな企業があるならやっぱり転職はアリだな」若しくは「こんな求人しか紹介されないのか、やっぱり新卒カードは活かして入社した今の企業でもう少し頑張ろう・・」などと、自分の市場での位置づけが分かりスッキリするかもしれません。
実は私も入社2年目で一度転職エージェントと面接し、紹介された求人を見て渋々働き続けた過去があります。転職エージェントは無料ですし、会社や同僚にばれる心配がないため、コストもリスクもゼロです。