配属が希望と異なる場合

【経験者談】配属ガチャにハズレて転職を考える新卒社員へのメッセージ

配属が希望と異なる場合

 

希望しない部署に配属され、初期配属の決め方に不満を感じる新社会人は冷静になってください。

”配属ガチャに外れた” と絶望的になってはいけません。幾らでもリカバリーすることが可能です。

僻地配属・左遷部門・非エリートコース・裏方部門・泥臭い部署・中高年ばかりの部署といった一見ハズレ部署の方が良いスタートダッシュを切ることが出来る場合があります。

 

東京で働きたいのにこんな地方勤務なんて聞いてなかった
 
採用面接で経理希望と言ったのに、営業部に配属された

【配属ガチャ】就活生55%が「職種も勤務地も自分で」……マイナビ調査   出展: 日テレNEWS

 

大企業で配属ガチャが起きる理由は幾つかありますが、以下の理由が一般的です。

最初の3年は育成

最初の3年程は新入社員を育成期間と捉え、戦力として数えていないからです。

従い、最初の3年は貴方を育てるのに適した部署に配属しますので、必ずしも貴方の希望とは一致しません。

ジョブローテーションにより3年目以降には希望の部署に移してもらえる可能性があります。

希望を裏付ける経歴が無い

例えば、経理志望なのに簿記の資格を何も持っていないなど、貴方の希望を裏付ける経歴が無い場合は希望は通りません。

日本の企業は入社してから育てる文化があるとはいえ、貴方の希望を裏付ける経歴が無ければ、弱い希望であるとみなされます。

ポジションに空きがない

新人を受け入れる場合、育成担当者をアサインする必要があり、工数が発生します。


従い、毎年立て続けに新入社員が入ると部門としては困ります。

貴方の前年に既に希望の部署に新人が配属されている場合、貴方の配属は見送りになり次のジョブローテーションまで待つ必要があります。


 

新卒で退職すると勿体無い

企業が新卒の一括採用以外に外部から社員を採用する背景は以下のいずれかです。
  1. 事業拡大により即戦力の追加人員が必要
  2. 新領域への事業展開により既存社員に無いスキルを持った人材が必要
  3. 育休/産休などにより不在になる社員の穴埋め
  4. 社員の依願退職による人員の穴埋め
仮に貴方が直ぐ退職した場合、次の会社で採用される理由は④になります。しかし、通常このケースでは即戦力になる経験を積んだ社員を採用するのが基本です。
それにも関わらず社会人経験の殆どない人を採用するということは、誰も入社を希望しないほど条件・環境が悪いか、誰でもできるようなスキルアップに繋がらない業務である可能性が高いです。
「こんな会社なら転職しなければ良かった、、」と後悔することは避けましょう。
リスク
 

辞める前に行うべきこと

新人研修は受けておく

社会人としての基本スキルを会社が教えてくれるのは新卒入社時のみです。

社員の退職を前提としていない一括採用の日本企業では新卒社員を教育するプログラムがあります。
これにより、入社3年は社員が生み出す成果より会社が投資するコストの方が上回る世界的に見てもかなり特異的な文化です。
これは経験者採用として入社した社員が得られない新卒入社の特権でもあるので、これを享受する前に退社するのは得策ではありません。学べるものは学んでおくべきです。

新入社員教育

 

先輩社員の異動経歴をヒアリング

                  

例えば、3年目・5年目・8年目の社員の方がどのようなジョブローテーションを歩んできたのかを部内でヒアリングすることで自身のキャリアステップを推定することが可能です。

自分の希望する職種・勤務地で働く人の傾向を把握することで、「数年後に辿り着けるはず」とモチベーションを持てる場合があります。

なお、現時点で就活段階の方は是非OB訪問や会社説明会でこの点は調査をすべきです。

過去に海外営業社員として学生向け説明会に出席した私の経験上、会社説明会などの大勢の場では答えてくれない社員の方もいるので(確約できないため)、OB訪問など1対1または少数グループで話せる場の方が、より詳しい情報を教えて貰いやすいです。

会社に配属の考え方を尋ねる 

「部内の先輩からは納得のいく回答が得られない」・「実際に意思決定をした人事又は上司の考えを聞いてみたい」という場合は、上司・人事担当者に直接聞くという選択肢もあります。

学生の方は「えっ?当然配属を決めた根拠の説明はあるでしょ?」と思われるかもしれませんが、特に規模の大きな企業だと一人一人に対して配属根拠の説明がされないケースは多々あります。

 

実は、筆者も大学卒業後に最初に入社した某大手JTCのメーカーでこの経験をしました。採用面接時及び入社後のアンケートで海外営業志望である旨を主張したにも拘わらず、国内営業の課に配属されました。当初私は納得が行かず即日その足で人事課を訪問し、納得のいく説明を求めました。

 

当初人事課は的を得ない説明しかしてくれず、私の不信感は更に強まったのですが、数十分後にその後の上司となる営業課長が人事課に訪れ「少人数で構成している国内の基幹事業で広範囲かつ泥臭い経験を最初数年してもらい、その後開拓市場である海外の営業に異動させる方針」との説明を頂き、納得をした経験があります。

上司との面談

実際、3年間の国内営業を経て海外営業の課に異動をしました。配属ガチャにハズレたことで、「会社が社員の意向を無視している」と私が誤認してしまったことに気づきました。

 

なお、新入社員が配属通知直後に人事・上司に詰め寄るという行為は特に古い歴史のある日本企業ではタブーと捉えられますので、ご注意下さい。

実際、私の新卒入社時の行為は部内でも噂になり、先輩方に対する第一印象を損ねてしまい、いたたまれない時期がありました。(数年経過し仕事ぶりを認められてからは全く問題になりませんでしたが)

人事異動の裏側 | 人事異動はいつ決まる?不本意な異動は何故起きる? | 悩める会社員&就活生の集い (terao-business-blog.com)

将来は辞めるつもりで暫く働く

また、転職するにしても、数か月~一年未満で転職する人と2~3年の職務経歴がある人とでは、転職市場における市場価値が大きく異なります。

一度転職エージェントと面談してみるのはアリです。紹介された求人を見れば、「こんな企業があるならやっぱり転職はアリだな」若しくは「こんな求人しか紹介されないのか、やっぱり新卒カードは活かして入社した今の企業でもう少し頑張ろう・・」などと、自分の市場での位置づけが分かりスッキリするかもしれません。

実は私も入社2年目で一度転職エージェントと面接し、紹介された求人を見て渋々働き続けた過去があります。転職エージェントは無料ですし、会社や同僚にばれる心配がないため、コストもリスクもゼロです。

今の会社に入社したことを後悔しても致し方がありません。未来に目を向けて最善の行動を考えましょう。

会社側の視点を暴露|新卒で退職は言いづらいと悩む方の2つの勘違い | 悩める会社員の集い (terao-business-blog.com)

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