会社を辞めることは出来ないので向き合うしかない。しかしもう限界だ・・。何か良い解決策は無いか?
30代中盤の筆者は日系企業2社で約10年働いた中でこの悩みを抱えた時期がありました。
本記事では筆者が仕事量が多すぎる生活を打破した手段を紹介します。


優秀な人に仕事量が集中
日本の企業は部門間・担当者間の役割の境目が非常に曖昧です。
そのため、仕事ができない社員には仕事の依頼が来ません。
その分の仕事の依頼は優秀な人に集中します。
上司は仕事ができない人がトラブルを起こすことを回避したいので、確実に結果を出してくれる優秀な人に仕事を集中させる傾向にあります。
成果報酬制の企業であれば給与が上がり納得できますが、年功序列型の企業だと仕事ができる出来ないに関わらず給与は横並びなので、優秀で多くの業務を抱えている人は不公平に感じてしまいます。
貴方も「せめて給与だけは上げてくれよ!」と思ったことがあるはずです。
仕事が多すぎるとミスをする
通常の業務量であれば質の高い成果を出せるはずなのに業務量が多いと一つ一つの質が下がります。
自分の経験とスキルに自信を持っている貴方だからこそ、多忙によりミスをして注意をされた際の精神的苦痛は非常に大きいです。
[対策] 仕事の質が保てないと警告
「仕事量が多すぎるてこなせない」と上司に伝えるだけでなく「仕事の質が保てない」と伝えることも重要です。
上司の裁量では課としての仕事量を減らすことが難しいからこそ貴方に業務を集中させているので、仕事のアウトプットの質を多少妥協してもらうことで、貴方の業務負荷を減らして貰うべきです。
筆者経験談
課内の同僚が急遽退職した影響で後任が来るまでの3か月間は筆者が二人分の仕事を行う必要がありました。
課長は私の業務処理能力を評価して任せてくれたのですが、流石に二人分の仕事をこなすことは難しかったので、質を保つことは難しいことを理解して貰うように日々の会話の中で誘導しました。
日々の密なコミュニケーションが重要です。
仕事でミスをして落ち込んだ場合


どんな失敗も過去になる
既にこれまでの人生で何度か失敗をしたことがあるはずですが、直ぐに思い出せますでしょうか?思い出すことができた過去の失敗に対して再度辛い感情を頂きますでしょうか?そうではないはずです。
つまり、今回の貴方の失敗の悩みもいつかは同じように必ず消え去ります。
失敗が問題だと感じているのは貴方だけ
貴方の失敗で相手に迷惑をかけてしまったとしても、相手がそれほど大事だと捉えていないことは良くあります。貴方自身も他人のミスで追加作業が増えたり、多少の損害を被ったことががあると思います。
その際あなたは怒りましたでしょうか?「なんだよ~面倒くさいな~」ぐらいにしか感じなかったことはありませんでしたか?ミスはお互い様なのです。
上司が失敗を怒るのは仕事だから
失敗を上司・先輩に報告した際に彼らが貴方に対して怒って具現を呈すのはそれが仕事だからです。
貴方の成長に対する責任があるので、気軽に「気にするな」と言えない立場にあります。
「厳しく指導をしなくては」という考えに至り、多少怒っている演技をしています。
二度と貴方が同じ失敗で悩まないようにしたいという親心があるのです。
失敗は大幅に成長できるチャンス
悩みの大きさに比例して貴方は成長できるはずです。悩むことで次の失敗を防止できるばかりか、今回の教訓は多方面でも応用ができるはずです。
失敗は貴方が普段から挑戦している証拠であり、必ずしも貴方が不注意だったり怠慢だからではないはずです。失敗しなければ悩むことはなかったかもしれませんが、失敗しなければスキルや経験の蓄積が遅れるだけです。
失敗は実は良いことなのです。淡々と今あなたができる対処に取り組みましょう。
どんなエリートも失敗をする
政治家は政策が失敗し頻繁に叩かれます。芸能人も時折失言して謝罪しています。サッカー日本代表もPKを外して悩む人もいます。社長も業績が悪くなり株主総会で謝罪します。どんな優秀な人でも失敗し悩んでいるのです。精神的に押しつぶされてしまうのは自爆行為です。仕事の失敗とはこれからも上手く付き合っていきましょう。
会社に行きたくなくなる
仕事に追われてミスが続いてしまい、仕事が辛すぎてもう限界!と感じていませんか?
ご存じの通り、会社に行けなくなってしまうと以下のリスクがあります。
積み上げてきたキャリアに傷がつく
家族を養う収入源が無くなる
自尊心失ってしまう
以下では、筆者が過去に会社と仕事から逃げ出したい気持ちを乗り越えた手法を紹介します。
感情に流されて逃げたら大損
適切な転職活動・退職手続きをせずに会社から逃げてしまった場合、長年積み上げてきた貴方の努力が崩れ落ちます。
一時の感情に流されて不用意な判断をしてはいけません。
落ち着いて客観的に自分の現状を捉えて下さい。
例えば今抱えている貴方の悩みを同僚の方が抱えているとして、その方がその悩みを理由に突然会社を長期間休むことになったらどう思うか想像してみて下さい。「この内容でここまで落ち込むことはないのに、、」と思うはずです。
筆者も「ベッドから起きたくない、ギリギリまで寝ていたい」「通勤電車がこのまま会社に着かなければ良いのに」と思う朝を数えきれないほど経験しました。
しかし、乗り越える度に「あの時に耐えて良かった!」と感じています。
会社に行きたくないと苦しむことは決して甘えではありません。
貴方が真面目で一生懸命だからこそ感じる悩みです。
「自分の能力が足りず、心が弱いのが問題だ・・」「この会社で働くには自分は相応しくなかったのだ・・・」と考えては絶対にいけません。
悩みの原因を理解する
ではどうすればこの悩みを解消できるのかを解説します。
「会社の問題」と「あなた自身の問題」を切り分けて整理し、根本的な問題がどこにあるのかを突き止めてみて下さい。そうすれば必然と対処の方針が見えてきます。
そもそも貴方が今悩んでいる仕事の課題は貴方以外の誰が行っても避けられれない会社の体質的な問題ではないでしょうか?
周囲の人間は貴方のことを高く評価しており、その周囲の人の期待に応えようとして悩んでいませんか?
もし貴方個人に改善の余地があるのであれば、比較的直ぐに問題は解消されます。
仕事のON/OFF切替


仕事をする目的は「生活費を稼ぐため」「自己実現を果たすため」が主です。
休日に仕事を持ち込まない
休日にPCを開いて仕事をするのはもってのこと、仕事のカバン・PC・スマホを視界に入らない位置に置いておくことで、仕事を思い出すことを少しでも回避しましょう。また、会社の同僚に休日に合うことも極力避けましょう。
休日に寝だめをしない

精神的に病んでからでは遅い
筆者経験談
筆者が一番後悔した行動は「潰れるギリギリまで頑張って限界だったら転職しよう」と考えていたことです。
転職を決意した段階では過重労働により体調を崩してしまっており、そんな中で転職活動・退職手続きをするのは非常に辛い経験でした。
何よりも辛かったのは、退職して精神的に回復してからも一度崩れた体の不調が転職先でも中々治らず、治療をしながら新生活を過ごしたことです。
ご自身を限界まで追い込むのは止め、体調を崩す前に行動を取って頂くことを強くお勧めします。
逃げれないなら周囲に頼る
自分一人の力でどうにかなる事なんて限られます。仕事から逃げれないなら周囲の人に頼って仕事をしましょう。
怖い人、厳しい人、性格の悪い人であろうと、困っていることを相談しました。
すると、私の先入観で相手のことを誤解していただけで、意外にも助けてもらえるものです。
開き直って働く
どうせ潰れてしまいそうになるのなら、いっそのこと開き直って態度を変えてみましょう。
関係部門への依頼メールは時間をかけずにバンバン発信し、多少指摘や注意を受けても、タスクの数を減らすことを最優先しました。
そもそも問題は会社の体質にあると確信していました。ハラスメント気質の社員を罰するどころか、むしろ強引な性格の人間を昇進させていたのは明白でした。
9年ぐらい働いていたので主力社員になっていましたが、より給与・労働環境・知名度の良い会社に転職しました。
結果は環境を変えたことが一番効果的でした。
仕事の質より期限を重視
真面目でプライドの高い人ほど仕事の質に拘り長時間労働をしてしまいます。
人から指摘を受けることを嫌い、高い質の仕事に拘ってしまうタイプです。
一つ一つの仕事の質が高かったとしても、一つでも期限内に対応できていない業務があれば、トータルで貴方の評価は下がります。
[対策]:時間重視で70点の仕事
質が高くても期限に間に合わなければ、関係者に迷惑をかけるだけです。
早い段階で60-70点ぐらいのアウトプットを提示しましょう。
それに対してフィードバック貰ってから再修正する方が結果的に質も良くなりスケジュールに間に合わせることができます。
筆者経験談
週一回の課内ミーティングで上司・先輩に抱えている業務を一覧で示し、仕事量が多すぎてこなせない悩みを共有することで、アドバイスや支援を早期に貰い効率的に業務を処理してきました。
パラパラと相談するより、纏めて相談する方が効率的です。
その際、箇条書きで良いので文字に起こして相談することもポイントです。
多すぎる仕事量を分担
部下・後輩・他部門が本来行うべき仕事を自分で行っていませんか?
自分で作業をこなす方が楽だと考えているのは間違いです。
実務作業のスキルが高いだけではダメです。組織を上手く回すスキルが必要になります。
対策:仕事を周囲に割り振る
上司がやるきことは上司に判断して貰い、部下・後輩がやるべき雑務は堂々と「対応お願いします」と仕事を割り振りましょう。
申し訳なく思う必要はありません。寧ろ貴方が抱えて期限を過ぎてしまうことの方が迷惑をかけてしまいます。
筆者経験談
直接本人に仕事を割り振るのは気が引ける場合があると思います。
筆者は上司を上手く活用し上司の口から相手に仕事を引き取るように働きかけて貰いました。
本来、担当者間の業務負荷の平準化を図るのは上司の仕事ですしね。
やりたくない仕事を続ける理由
筆者は以下の要因で、やりたくないと感じている仕事を続けていました。
忙殺され思考が停止し仕事を変えるという発想に至らない
毎日周りに迷惑をかけないように最低限の仕事をこなすことに精一杯で、自分の人生を見つめ直す余裕がありませんでした。
週末は現実逃避をしてドラマと漫画を観るか、ベットで寝てばかり。人生を変えるための活動を一切怠っていました。
他にやりたいと思う仕事が無い
自分が何故今の仕事を嫌いになったのか、代わりに何をしたいと思っているのか、自分自身で答えが分かりませんでした。
なんとなくの浅い自己分析で進路選びをしてしまったことが原因だと考えています。就活時はとにかくグローバル大企業に入社できれば良いと考えていました。
他の仕事が出来る自信が無い
他社でも使えるスキルを有している自信がなく、長く働いている今の会社のやり方を知っている点、人脈がある点に依存していると感じていました。
このため他部門・他社への移ることに積極的になれない自分がいました。
適切な仕事量の職場に移る
自身が働く環境を別の場所に変えることができます。
社員の問題ではなく、会社の体制に問題がある場合があります。
良くある事例は上司が各担当者の能力と経験を踏まえて担当業務量を管理していないパターンです。
貴方が新卒で入社した企業に勤めていて他の企業で勤めた経験がないのであれば要注意です。
何故なら貴方は現在勤めている会社が世の中のスタンダードだと思い込んでしまうからです。
自分の会社の業務マネージメントが客観的に見て適切であるかは、中途入社の方に意見を聞くと良いでしょう。
筆者経験談
筆者は新卒で入社し9年働いた会社の仕事量が多すぎる環境に耐えきれず転職をしました。
その結果、現在は適切な仕事量でワークライフバランスを維持することができ、充実した会社生活を過ごしています。
【3つの実話】転職しない方が良い人の特徴と考え方 (30代半ばの転職経験者が語る) | 悩める会社員の集い (terao-business-blog.com)