なぜ上司は自分にだけ厳しいのか心当たりがない。何故他のメンバーには厳しく言わないのか?
その背景は必ずしも悪い理由だけとは限りません。「嫌な上司」「相性が悪い」だけで片付けてはいけません。
真意が分かればきっと貴方の悩みも軽くなることでしょう。
貴方と自分の過去を重ねている
上司が貴方に対して自身の過去と似ていると感じている場合、昔のふがいない自分を見ているようで苛立つことがあります。
これは貴方のことを育てたいと思っている感情が根本にはあります。
子供がいる方なら分かると思いますが、愛している相手でも指導・育成においては怒りの感情を抱くことは日常茶飯事です。
貴方に対して怒りを示しているからといって必ずしも上司に悪意・敵意があるわけではないので安心してください。
貴方に依存している
上司の中には課としての成果を出すために(又は問題を起こさないために)、優秀な社員に仕事を集中させて依存する人がいます。
複数の部下に同じことを何度も言うことは面倒なので、一番優秀で仕事のキャパシティがある部下に自分の知識・経験を詰め込み、自分の思い描くように課の仕事を回させるようにしたいのです。
これは、他の方より貴方が頼りになると思っているということなので上司に評価をされている点は良いのですが、貴方が期待に応えて頑張れば頑張るほど、要求はエスカレートし、業務が高負荷になってきます。
優秀なビジネスマンでも鬱になって休職してしまったり、転職をしてしまう人がいるのはこのケースが多いです。
貴方に直して欲しい欠点がある
貴方が無自覚だが上司が貴方に直して欲しい欠点があるかもしれません。
これは、周囲の第3者に尋ねると良いです。「最近~さんに何度も怒られてしまうので、改善したいと悩んでいます。客観的に見て直したことが良いこと点を率直に教えてくれますか?」と相談してみましょう。
上司の言葉選びが貴方にとって分かりづらいだけの可能性があります。他の方に言い換えて貰うことで気付けることがあるはずです。
プライドを捨てて愚直に学習する姿勢が大事です。開き直って行動できると、成長を強く実感できますし、これまで厳しかった上司・先輩の態度がガラッと変わってきます。ぜひ試してみてください。
貴方が反抗しないから
その人の役責に関わらず言いやすい人に指示を出す。この行動を取る管理職は非常に多いです。
貴方が反抗せず従順であると自身が正しいと強く確信してしまい、何でもかんでも貴方に指示や不満を伝えてくる上司がいます。
筆者は複数の会社・部門でこのような上司を非常に多く見てきました。
このような上司とは、「なるべく距離を置いて対面での会話の機会を極力減らす」・「すべてを真に受けずに聞き流すことを心がける」この2点をお勧めします。