新しい職場に慣れるまで

新しい職場に慣れるまでの注意点|ポイントは積極性と謙虚さの組合せ

新しい職場に慣れるまで

人は言葉より行動で判断されます。転職者も同じです。如何に早く自立して業務をこなせるようになるかが全てです。残念ながら上司・同僚から見れば、転職者・新人は面倒でしかないのです。

これは貴方が優秀であるか否かとは関係が無く、どんな人でもその会社の基本的な仕事のやり方を覚えるまでは戦力としてはマイナスなのです。

この点を自覚しながら、大胆かつ謙虚に着実に仕事を覚えることに全力を尽くしましょう。

 

 前職の話は聞かれない限りはしない

特に初めての転職だと、新旧の職場の違いを新鮮に感じ「前の会社では〇〇でしたが、この会社では△△なのですね」などの発言をしてしまいたくなることがあります。

新しい職場に対するポジティブなコメントであればまだ良いですが、「前職の方が良かった」というニュアンスに聞こえる発言は本人に悪気がなかったとしても不快に思われることがあるので、前職の話は聞かれない限りしない方が無難です。

仕事を教えて貰いやすい関係を作るためにも、前職の話は控えましょう。

自信を持ちながら初心を忘れない

 

事業に貢献する成果を出すためには、どうしても泥臭い実務を経験して会社の実態を把握することが不可欠です。

華々しい仕事をしたい気持ちがあると思いますが、まずは新人に戻った気持ちになって泥臭い実務を数多くこなし、一つ一つ小さな成果を出して信頼を積み上げていきましょう。

慌てずとも貴方の本領を発揮できる時期は直ぐにやってきます。



「新参者だから」という遠慮は無駄

 

新しい職場では分からないことだらけで周囲の人に質問しながら日々を過ごすことになるため、低姿勢にならざるを得ない場面が多いと思います。

傲慢であると誤解されないようにだけ注意しつつ、自信をもって積極的に提案・問題提起・質問をすることは必要です。

貴方も前職で経験者採用者を向かい入れることがあった場合は経験があるかと思いますが、既存社員は経験者採用者に対して新鮮な刺激を与えてくれることや即戦力であることを期待しています。

「こんな発言をしたらキョトンとされないかな、、」と不安だと思いますが、月日が経過すればするほど積極的になるハードルは高くなります。

筆者は転職時、最初から全ての会議で必ず何かしら発言するというルールを自分に課し、開き直って積極的に自分を出していきましたが、上司や先輩方に非常に高く評価されました。

評価制度を把握する

評価制度は会社によって異なります。誰が何をどのように評価するのかを確認し、留意しながら正しい方向で努力をすることが重要です。

まずは貴方の上司がどのような部下を好むのかを半年ぐらいかけてリサーチしていきましょう。

人脈づくりは気長に

人脈作りは一つ一つの仕事を丁寧にこなしていくことで構築ができます。慌てずに気長に考えましょう。

もし貴方が前職の組織内で人脈づくりに成功しているのであれば、同じやり方で大丈夫です。自身を持ってください。筆者も何もやり方を変えずに転職先で過ごし、1年間経過した際には前職と同等の社内人脈の構築に成功していました。

 

またイチから新しい会社で人脈構築するのは大変過ぎる・・・。
 
長年かけて今の会社で構築した人脈を捨てるのは勿体無い・・・。
こういった不安を理由に転職を諦めてしまっていませんでしょうか?
特に個人技で業務を行うのではなく組織・チームとして業務を行う仕事をされている方、自分に手に職があると感じておらず今の会社でだからこそ通用すると思われている方にとっては障壁になるでしょう。
しかしながら、人脈を作る能力は転職先でも活用が可能です
貴方は自覚してこなかったかもしれませんが、上記の悩みがあるということは、裏を返せば多種多様な考え・性格を持つ人達で構成される組織の中で効率的に最適な手段で業務を遂行する能力を培ってきたということです。
・各関連部門に動いて貰うためのキーマンを把握している
・互いに助け合い、苦楽を共にし信頼関係を築いた頼れる人たちがいる
・詳細に説明せずとも自分の頼みは聞いてくれる人たちがいる
確かに今の会社におけるこれらの資産は他の会社では使えなくなってしまいます。
筆者も、転職して失われてしまうのは非常に勿体無いと感じ転職をためらった経験があります。しかし、結果的にデメリットと天秤にかけても転職にメリットを感じた私は転職を決行したのですが、意外にもこのデメリットは最初の半年~1年頃に殆ど気にならないぐらいに解消できました。
その理由は、前の会社での人脈そのものは無効になったが、自分には「新しい会社で人脈を最短距離で構築する能力が培われているからだ」ということに気づきました。
きっとこの記事を読んでいただいている貴方にも、自覚はしてこなかったが、改めて考えてみると思い当たる人脈構築に必要な感性・経験・ノウハウが沢山あるかと思います。
<例>
・飲み会等のイベントを活用して打ち解ける
・気難しい人の懐に入る、いい加減な相手に毅然と接する
・タバコ部屋での付き合いで会話をする機会を得て、普段話しにくい上司などに報連相をする
・相手の性格を踏まえメール/TEL/チャットを使い分け効率よく業務をこなす
出展:#Utsuさん 本当の人脈を作る
今の会社で上手く業務をこなせている貴方なら、次の会社ではきっと何倍もの速さで今と同じような効率で業務を行う環境を整えられる可能性が高いはずです。
是非、自信を持って今後のキャリアプランを検討してみて下さい。

無理に頑張りすぎない

転職して気張る気持ちがあると思いますが、頑張りすぎると疲れてしまいます。環境が変わるとあらゆる点でこれまでと異なり、非常に疲弊しますので、マラソン感覚で努力をしてください。

転職直後の退職は辛くても回避

筆者の転職直後は大変でした。周囲の人が当たり前にできることが自分にはできず、上司に叱責され転職を後悔することもありました。
人並になれるまでに辞めずに働き続けられたのは、転職後に直ぐに退職することに伴う大きなデメリットを知っていたからです。
直ぐにでも逃げ出したい気持ちは分かりますが、頑張りましょう。
直ぐ辞めてしまうと、どんなリスクが?

どうやって乗り切ればよいか分からない

次の転職が難しくなる

家族や自身の病気などのよっぽどのやむを得ない事情ではない限り、直ぐ辞めてしまう経歴を持つ人はまともな会社には雇われなくなります。

雇ってくれるのは続々と人が辞めていて、どうしても人手が必要な訳アリの会社だけです。

4人に1人が転職を後悔

転職をした人の多くが後悔を感じています。多くの人が人間関係が理由で苦労しています。

439名への「転職した後、職場の人間関係で苦労した?」のアンケートで、83%がYESと回答|株式会社スタジオテイルのプレスリリース (prtimes.jp)

但し、これらの人たち全員が後悔をしてやめてしまうわけではありません。転職直後の辛い時期を乗り越え、「あの時頑張って良かった」と感じている人も多くいます。筆者もその一人です。

ここで申し上げたいのは、転職直後は誰でも苦労するということです。

最初の数か月だけで判断するのはやめましょう。

一度転職を経験すると要領が分かっているだけに直ぐ転職したい気持ちになってしまいます。

そのような傾向があることを自覚し、安易な行動にでず冷静に状況を捉えましょう。

 

得られるものは得るべし

仮に辞めるとしても、学べるノウハウ・知識はできるだけ習得してからにしましょう。

「どうせ辞めて無縁の人たちになるのだから」という気持ちで接すれば気持ちも楽になります。

現に、転職前の会社でも辛いことは多々あったと思いますが、辞めて無縁になれば全く問題と思わなくなったはずです。



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