大手からベンチャーに転職 後悔しない

大手企業からベンチャーに転職して後悔しないために

 

私は大手日系企業に勤めていますが、20~40代の幅広い年代の同僚がベンチャー企業に転職しています。

大手企業からベンチャーに転職した同僚たちの話を聞く限り、成功する人との共通点は大手企業とベンチャー働き方の違いを事前に調査し理解できていた点です。

本記事を読めば、大手企業からベンチャーに転職をした際の致命的な後悔を未然に防ぐことができます。

 

ベンチャー企業とは

ベンチャー企業とは、新しいアイディアや技術を基に設立され、急速に成長を遂げることを目指す小規模な企業を指します。

革新的な製品やサービスを提供することで市場に新風を巻き起こし、成長の過程で資金調達を行うことが一般的です。

  1. 新しいアイディアや技術の導入: ベンチャー企業は、従来のビジネスモデルや産業に対して新しいアプローチや技術を導入し、市場に新しい価値を提供することが目的とされています。
  2. 急速な成長: ベンチャー企業は通常、急速な成長を追求します。これには市場の取り込み、顧客基盤の拡大、収益の増加などが含まれます。
  3. リスクと不確実性: ベンチャー企業はしばしば不確実性の高い状況で事業を展開します。市場の変動や資金調達の課題など、様々なリスクが存在します。
  4. 資金調達: 成長を支えるために、ベンチャー企業は通常、外部からの資金調達を行います。これには天使投資家、ベンチャーキャピタル、または株式公開(IPO)が含まれます。
  5. 柔軟性とアジリティ: ベンチャー企業は市場の変動や競争の激化に対応するため、柔軟性とアジリティが求められます。速い意思決定や素早い変革が可能な組織文化が一般的です。

ベンチャー企業を自分で起業する人は、社員としてベンチャー企業で働き経験と知識を得てから起業することが多いです。

よっぽど自身が無い限りはいきなり企業をするより、少し既存のベンチャー企業で働いてみることをお勧めします。

日本のベンチャー企業

ベンチャー企業は世界中に無数に存在しており、設立と破産が繰り返されています。

成功して長期的な経営ができる企業になってしまうとベンチャー企業というよりかは新興大手企業という認知をされます。

日本のベンチャー企業の一例は以下になります。

  1. Mercari(メルカリ): フリーマーケットアプリを提供する企業で、中古品や手作り品などを売買できるプラットフォームを提供しています。
  2. Preferred Networks(プリファード・ネットワークス): 機械学習や人工知能(AI)の分野で活動する企業で、画像認識や自動運転技術などに取り組んでいます。
  3. Rakuten(楽天): 初めはインターネットショッピングサイトとしてスタートし、現在は幅広いサービスを提供する日本を代表するテクノロジー企業です。
  4. Money Forward(マネーフォワード): クラウドファイナンスプラットフォームを提供し、個人や法人の会計業務を効率的にサポートしています。
  5. freee(フリー): クラウド会計ソフトウェアを提供している企業で、中小企業やフリーランサー向けに会計業務を簡素化しています。
  6. Plaid Japan(プレード・ジャパン): 金融APIを提供しており、銀行口座の情報を連携させたり、決済処理を行ったりするためのツールを提供しています。
  7. Sansan(サンサン): 名刺管理サービスを提供している企業で、クラウド上で名刺情報を管理できるプラットフォームを提供しています。

メルカリ・楽天は既有名になってしまったので、ベンチャー企業というイメージは無いかもしれませんね。

若手会社員

大手からベンチャーに転職して後悔

さて、本題となる大手企業からベンチャーに転職に転職した際の後悔についてお話をします。

まず、一般的な後悔の例は以下になります。

  1. リソースの不足とプレッシャー: ベンチャー企業は通常、大企業よりも限られたリソースを持っています。これにより、仕事の範囲が広がり、同時にプレッシャーや責任も増加することがあります。これが大企業から転職した人にとってストレスとなり、後悔の原因となります。
  2. 不安定性とリスク: ベンチャー企業は成長段階にあり、市場の変動や資金調達の課題に直面することがあります。この不安定性とリスクは、大企業のような安定した環境と比較して後悔の要因となります。
  3. 給与と福利厚生の差: 大企業での給与や福利厚生は通常安定しており、これに慣れてしまった人が、ベンチャー企業に転職すると収入や福利厚生の差を感じ、後悔することがあります。
  4. 文化の違い: 大企業とベンチャー企業は文化が異なることがあります。ベンチャー企業は柔軟性が求められ、決定が速い場合がありますが、これが大企業で培った体制やプロセスに慣れた人にとっては戸惑いの原因となります。
  5. キャリアの発展の遅れ: ベンチャー企業では、役職や責任の昇進が大企業よりも速い場合もありますが、逆に成長が遅れたり、企業が破綻した場合にはキャリアの発展に影響が出る可能性があります。

 

何故大企業を辞めるのか

大手企業である私の勤務先を退職してベンチャー企業に挑戦した同僚達は以下のように考えていました。

歯車でありたくない

大企業の場合、自分の能力が優れているのではなく会社のネームバリューと商品・サービスの力によって成果を出せているのでは、と考える社員が多いです。
自分自身の力で収益を生み出し社会に貢献することで自己実現を図りたいと考える人は少なくありません。
大きな組織の歯車でいるより、小さな城の王様になりたいという志向です。

大手は面白くない

年配の人間が力を持つ年功序列制度が大手企業の原則です。
一定の年齢にならないと昇進をすることはできません。
たとえば、係長に慣れるのは32歳頃、課長になれるのは40歳頃、部長に慣れるのは45歳以上、という感じです。
20代のうちに成果を出したとしても、より多くの仕事を任されて激務になるだけで、給料は増えません。
こんな大手企業の実態に嫌気がさして完全成果主義のベンチャー企業に転職するひともいます。

子供に良い姿を見せたい父親

自分の子供には大きな日本企業の歯車として社畜にはなって欲しくはない、このように考えている人もいます。
子供には日本社会の集団教育に流されるのではなく、自由な発想をもち自分の能力を使って収入を得られる人になって欲しいと考えている40代の先輩がいました。
この40代の先輩は課長職になったばかりですが、息子に教育する前にまずもって自分が挑戦をしていないのはおかしいと感じていたそうです。
そのため、この先輩は新卒で入社して20年近く務めた大手一流企業の管理職のポジションを捨てて、ベンチャー企業に転職をしました。
キャリアパス

ベンチャーで成功するために

大手企業からベンチャーに転職して成功した人・失敗して後悔した人たち口をそろえて以下の内容を語っています。

ポータブルスキルを持つこと

会社の力に頼るのではなく、どこの会社でも通用するようなポータブルスキルを持つことが重要です。
「自分は大手企業で同年代トップクラスの成績を残している、ベンチャー企業でも活躍できるはずだ!」と意気込むのは要注意です。
たまたま貴方が担当している会社のプロジェクトが上手くいっていただけで貴方の力ではなく会社の力では無かったですか?
ベンチャー企業では自身の力で新たな価値を生み出す0→1の能力が必要です。

長く働けないので散財しない

大手企業の20-30代の年収はせいぜい600-800百万円です。
しかし、多くのベンチャー企業では年収1000万円以上のオファーを提示すル企業があると思います。
注意が必要なのは、大手企業は定年まで安定した年収を保証されているのに対し、ベンチャー企業はいつ倒産するかも分からない点です。

自分で起業して年収が安定するようになるまでは目先の高い収入に一喜一憂して散財をしないよう注意が必要です。

起業家になるための準備

当たり前ですが、ベンチャー企業で定年退職を迎える人はいません。

通常わずか1~3年で転職をするのが一般的です。

ベンチャー企業で働く期間は起業家になるための勉強期間だと捉えている人が殆どです。

自分で将来起業する意思がないにもかかわらず生半可な気持ちでベンチャー企業に転職すると、直ぐに従来の日本企業に戻るはめになります。

しかし、その時には再び大手企業に戻れる保証はありません。

同僚と握手

ベンチャー企業の探し方

ベンチャー企業への転職は、経営者の人柄に惹かれて決断することが一般的です。

しかし、ベンチャー企業は無数に存在しているので、転職エージェントを活用して候補を探すと効率的です。

転職エージェントは無数に存在していますので、どれを選べば良いか悩むと思います。

私は転職の時に5つほどの転職エージェントに登録していました。

私の同僚の経験談を聞く限り、ベンチャー企業への転職は大手のエージェントを使うよりはベンチャー企業に特化したエージェントを活用するのが効率的です。

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