給与分の働きをしないおじさん・おばさん社員の取り扱いは管理職に責任があります。
米国の大手IT企業が次々に社員の大量解雇を遂行する中、日本企業は相変わらず法律に縛られて働かないおじさん・おばさんを雇い続け、競争力を低下させています。
安定した給与を貰い、ストレスのない雑務だけを行いながら過ごしている彼らは一見無害に思えますが、実は大きな損害を企業に与えています。
特に優秀で努力をしている若手社員への悪影響が甚大です。
働かないおじさん・おばさんとは
日本の法律では、ただ単に成果を出していないという理由だけでは解雇できない実態があります。
その為、会社としては極力事業に影響がない部門に左遷さえ雇い続けるしかありません。
日本では年功序列で賃金を上げる必要があるため、彼らの給与は若手社員よりも高くなります。
その為、明らかに賃金に対して十分な働きをしていないことから、働かない中点と揶揄されています。
働かないおじさん・おばさんを解雇しないリスク
一番のリスクは周囲の社員のモチベーションを著しく低下させることです。
必死に働いている20代・30代の社員からすれば、同等以上の給与をノーストレスで得ている働かないおじさん・おばさんの存在は非常に腹立たしいです。
ただ、日本の法律では仕事のパフォーマンスが低いというだけで解雇することは出来ないのが実態です。
しかしながら、管理職としてコントロールできることはあるので、必死に働いている若手社員のために、管理職として最大限の努力をして下さい。
年功序列の概念が強い日本社会では、年上の部下を指導するのは非常に難しいです。
しかし、顕在化しづらいリスクであるもののかなり影響が大きいので、しっかり向き合いましょう。
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働かないおじさん・おばさんの対処
しかし、「働かないおじさん・おばさんに仕事を任せてもミスとして会社に損害を与える可能性が高い」管理職の方々はこう感じていると思います。
確かに、仕事が著しく遅く質も悪いため同僚の若手社員の足を引っ張るリスクがあります。
極力、会社への影響が少ない軽微な雑務を任せて下さい。また、極力他の社員と接点のない仕事を選びましょう。
若手社員の雑務を任せる
若手社員が抱える雑務を働かないおじさん・おばさん社員に割り振ることで若手社員のストレス軽減を図ることができます。
尊敬の姿勢を示す
働かないおじさん・おばさんと接する際の鉄則は、「尊敬の姿勢を示す」ことです。
内心見下していても、絶対に態度に出してはいけません。貴方の頼んだ仕事の優先順位を下げられてしまいます。
また、仕事を頼むときは、相手に責任感が乏しいことを留意して下さい。特に急ぎの仕事の場合は要注意です。
仮に相手に責任がある失敗でも、貴方の責任となるケースがあるので、そのつもりで接する必要があります。
腹立つが気にしない
残念ながら貴方が声を上げても会社は働かないおじさん・おばさんを解雇することはできません。
また、他部門に飛ばすこともできません。誰も欲しがらないからです。
自分たちがこんなに頑張っているのに、何故あいつは我々と同じ給与を貰っているんだ、と憤る気持ちは良く分かりますが、どうにもならないことを貴方が悩むだけ損です。
そういう生き物だと思って淡々と接しましょう。
管理職からは厳しく
但し、貴方が管理職の場合は別です。たとえ相手が年上だとしても上司の貴方は適切に指導すべきです。
周囲の部下が貴方が指導しない事が問題であると全員認識していると思って下さい。
不満は、働かない社員本人ではなく、管理責任がある上司の貴方に向けられているのです。
働かない社員にどのように接して良いか分からない場合は、社内の講師に相談することをお勧めします。