メーカーは殆どの企業が年功序列の昇給・昇格制度を続けています。
そしてメーカーには花形部署はありますが出世コースの部署はありません。
部署間の不平等を避けるためにどの部署でも年齢に応じて均等に出世していきます。
また、メーカーだからといって理系の方が文系よりも出世が早いなんてこともありません。
メーカーは年功序列
メーカーで役員になれる職種はある程度決まっています。
それは、設計・研究開発・営業(企画)、人事です。
設計・研究開発・営業は事業全体を統括することができる職種です。
購買・生産・人事の領域を含めて知見があり事業判断をすることができるため、役員に適しているわけです。
そのため、設計・研究開発・営業(企画)はメーカーにおいては花形部署であると位置づけられています。
また、会社は組織であり組織は人で構成されているため、人事の役割は重要であり権力分立の観点からも人事出身の方が役員を担うことが多いです。
メーカーの理系出世コース
理系出身の部署としては、設計・研究開発・生産管理・生産技術・ITシステム・調達などの部署があります。
どの部門でも同じように年功序列で昇給・昇格ができます。
メーカーにおける理系の花形部門としては設計・研究開発であり、やりがいに憧れてこの職種を選ぶ人が多いです。
一方で、責任と多くの業務が伴いますので、ある程度激務になることを覚悟した方が良いです。
やりがい・給与・プライベート・転職のし易さなどを総合的に考えて職種を選ぶ必要があります。
自分の中で何を一番に優先してキャリア形成をするのかを考えて下さい。
理系の場合、途中で他の職種にキャリアチェンジすることは非常に難しいです。
メーカー文系出世コース
メーカーにおける文系の職種としては、営業・商品企画・事業企画・広報・法務・総務・人事・調達・経理があります。
営業・商品企画・事業企画は基本的にジョブローテーションで双方の仕事を経験します。
中小企業であれば、営業が法務・総務・経理などもステップアップのジョブローテーション又は単純な会社の人員不足により経験することもあります。
広報は事業の要ではないですが、華やかな仕事ではあるので花形部門と言えるかもしれません。
本流の花形部門は一般的には商品企画・事業企画の仕事です。
営業を数年経験した写真がステップアップとして商品企画・事業企画の職に就くことが多いです。
事業企画部が出世する
一般的に事業企画部に異動になる人は出世コースです。
なぜなら、事業企画部は社内のあらゆる部署の役割を理解し、事業戦隊の戦略をリードする役割であるからです。
社長を始めとした役員の頭脳となる仕事をすることになるため、優秀でないと配属されることはありません。
ただし、事業企画部には優秀ではあるものの、部下を育成することに関心が無くドライな性格の人もいます。
このような人は事業企画の部署の中では出世しますが、最終的には人材開発能力が無いことが足を引っ張り出世の限界を迎えます。
メーカーの部署ヒエラルキー
メーカーには花形部署とそうでない部署があると説明しました。
ここで読者の皆さんは「花形部署は社内で偉そうにしているのか?」と想像すると思います。
しかし、実際には花形部署の人が偉そうにふるまうという事態は稀です。
何故なら、花形部署である設計開発・商品企画・営業の部門仕事においても関連部署の人たちの助けが無ければ仕事が進まないからです。
偉そうな態度を取って反感を得てしまっては仕事がやりにくくなるだけであり、百害あって一利なしです。
しかし、花形部署である設計開発・商品企画・営業の社員がプロジェクトのリーダーになることが通常です。
どうしても商品全体を俯瞰して見れる立場の職種でないと包括的な観点を持つことが難しいからです。
そういった意味では、必然とメーカーにおいては部署間のヒエラルキーが発生してしまうと言えます。
メーカー営業/商品企画の求人
メーカーへの転職はエージェントに登録して求人を検索することがお勧めです。
何故なら、多くのメーカーは自社のHPに求人を掲載せず転職エージェント経由で応募者を募っているからです。
このような求人は一般的に非公開求人と言われています。
求人情報には応募対象者の条件が以下のように記載されています。
【必須条件】○○のスキル、経験があること。◇◇の商品に興味関心があること。
【歓迎条件】△△の資格がある方を歓迎
求人情報を見ることで、貴方が応募した場合に書類選考に通過する可能性があるか否かが分かります。
この求人情報は転職エージェントのサイト経由でしか入手できないケースが多々ありますので、ご注意ください。
しかし、転職仲介会社は無数に存在していますので、どれを選ぶべきか迷うと思います。
私自身が転職活動をした際には5つの転職エージェントに登録していました。
この経験から、多くの転職エージェントの中でもメーカー営業/商品企画への転職者はAdeccoの活用をお勧めします。
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