私は大手メーカーに勤めていますが、第二新卒で入社してくる社員は珍しくありません。
第二新卒だと優良企業には雇ってもらえない誤解している人が結構多い印象です。
何故新卒で入社した会社を辞めたのか、何故卒業後に直ぐに就職をしなかったのか、如何に説得力のある説明ができるかが重要です。
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第二新卒でメーカー大手
大手企業は倍率も高いので第二新卒では入社は無理と諦めていませんか？
企業側から見ると第二新卒という考えは実はなかったりします。
基本的には、「新卒一括採用」か「中途採用」の2種類しかありません。
「第二新卒は中途採用である」という考えで転職活動に臨み自己PRを意識すると良いです。
社会人の基礎があることを示す
第二新卒での転職を考えている人は「社会人歴が1～2年だと基本的なビジネススキルがあるとはみなされない？」と心配になると思います。
その心配は正しく、社会人として活躍するためには特定の職業や業界に関するスキルだけでなく、幅広い基礎的な能力や態度が求められます。
以下は、社会人の基礎となる要素です。
会社の文化に適応する姿勢
中途採用を行う時に企業が一番心配する点はこれまでの社会人経験により考えが固まっていて新しい会社に適応するための変化ができず、直ぐに辞めてしまうことです。
そのため、年齢が若いことは働き方・考え方に変更の余地があるという観点で有利になります。
以下のポイントを自己PRに盛り込むことで応募する会社の採用担当者に安心感を与えることができます。
- リサーチと理解: 会社に入る前に、企業のホームページや報道などを調査し、基本的な文化や価値観を理解することが重要です。これにより、最初の段階から会社の方針に即した行動ができます。
- 柔軟性と適応力の向上: 既存の概念や仕事の進め方が異なる場合、柔軟で適応力のある姿勢が必要です。変化に対応する意欲や能力を発揮し、新しい方法に取り組むことが求められます。
- コミュニケーションの活発化: 会社の文化を理解するためには、同僚や上司と積極的にコミュニケーションをとることが重要です。フィードバックを受け入れ、質問を投げかけ、遠慮せずにコミュニケーションを活発に行うことで、文化への適応がスムーズになります。
- プロフェッショナリズムとエチケット: 会社の文化や職場の慣習に合わせたプロフェッショナルな態度を心掛けましょう。ビジネスエチケットや社内のマナーに敏感であることが、信頼を築く一環です。
- 主体的な貢献: 会社の文化においては、プロジェクトへの主体的な貢献や積極的なアプローチが評価されることがあります。自ら進んで新しいアイディアを提案し、仕事に取り組むことが期待されます。
- チームワークと協力: 会社の文化においては、チームワークや協力が重視されることがあります。他のメンバーと協力して仕事を進め、互いの強みを活かすことで、良好な職場環境が築かれます。
- フィードバックを受け入れる姿勢: フィードバックは成長の一環です。適応力を高めるために、同僚や上司からのフィードバックを真摯に受け入れ、改善点に取り組む姿勢を持ちましょう。
会社の文化への適応は個人差がありますが、オープンで前向きな態度を持ち、柔軟に変化に対応することが成功への鍵となります。
無計画な人間だと思われないように
企業の採用担当者が第二新卒の社員を採用検討する際にもう一つ気にすることがあります。
それは、無計画に行き当たりばったりで進路を決めて、やり通すことなく直ぐに投げ出してしまう人間だと誤解されないことです。
転職が一般的になり「まずは3年働くべき」という考えは古いと言われ始めてはいますが、それでも「１～２年で仕事を辞めてしまう人は我慢が足りないのでは？」と疑われてしまうことは事実です。
そのため、第二新卒として転職することになった根拠は必ず計画的でありポジションな理由として説明できるようにして下さい。
例えば、「大学の4年間ではやりきれなかった○○に挑戦したいと考え、本格的な就職をする前に１～２年△△を行うことを計画し実行しました。」というような形です。
メーカーは多様な人材を採用
製造企業における企業数は、全国で66万3千企業となった。これを規模別にみると、中小企業が66万企業、大企業が4千企業
ここからは、第二新卒で転職する上で人気のメーカー業界を紹介します。
食品メーカーの第二新卒
食品メーカーはBtoCの業界であるため一般人に社名が広く知られていることから、就活生・転職者にも人気の業界です。
食品メーカーの一例は以下になります。中小企業から大企業、日本企業・外資企業など幅広く存在しています。
- 日本ユニシス (Nissin Food Products): カップラーメンやカップヌードルを手がける企業。
- 明治ホールディングス (Meiji Holdings): 乳製品、チョコレート、スナックなどを提供する企業。
- 日清食品ホールディングス (Nisshin Seifun Group): ラーメンやシリアル、製粉などを手がける企業グループ。
- キリンホールディングス (Kirin Holdings): ビール、飲料、乳製品、健康食品などを製造する大手企業。
- アサヒグループホールディングス (Asahi Group Holdings): ビールメーカーとして知られ、飲料や食品分野でも製品を提供する。
- サントリーホールディングス (Suntory Holdings): ビール、ウイスキー、飲料、食品など多岐にわたる事業を展開する企業。
- 森永乳業 (Morinaga Milk Industry): 乳製品、お菓子、健康食品などを製造する企業。
- ヤクルト本社 (Yakult Honsha): ヤクルト飲料やプロバイオティクス商品を提供する企業。
- セブン&アイ・ホールディングス (Seven & i Holdings): コンビニエンスストアチェーン「セブンイレブン」を展開し、食品や飲料の小売も手がける
- 味の素 (Ajinomoto): 調味料、食品素材、健康食品などを提供する企業。
- ミツワ食品 (Mitsuya Foods): ソースやドレッシング、冷凍食品などを手がける中小企業。
- マルコメ (Marukome): 味噌やだし、シリアルなどを生産する企業で、家庭用から業務用まで様々な製品を提供しています。
- シマダヤ (Shimadaya): 中華麺や冷凍食品などを製造・販売する企業で、日本国内外で展開しています。
- キャベツロール本舗 (Cabbage Roll Honpo): キャベツロールやおかずの製造を手がける企業で、主に弁当業界向けに製品を供給しています。
- 福寿 (Fukusaya): 和菓子メーカーで、主にカステラ（スポンジケーキ）を手がけています。創業は江戸時代の寛政年間で、老舗企業の一つです。
- ネスレ (Nestlé): スイスに本社を置くネスレは、コーヒー、ベビーフード、チョコレート、調味料、健康食品など、多岐にわたる食品製品を提供しています。グローバルに展開している大手企業の一つです。
- ユニリーバ (Unilever): イギリスとオランダの合同企業で、食品、清潔用品、パーソナルケア製品などを製造しています。代表的な食品ブランドには、ヘルマンズ、リプトン、ベン&ジェリーズなどがあります。
- クラフトハインツ (Kraft Heinz): アメリカの企業で、チーズ、調味料、飲料、冷凍食品などを手がけています。代表的なブランドには、クラフト、ハインツ、オスカーメイヤーがあります。
- モンデリーズ・インターナショナル (Mondelez International): アメリカの企業で、チョコレート、ビスケット、ガムなどを製造しています。代表的なブランドには、カデブリー、オレオ、トライデントなどがあります。
- コカ・コーラ (The Coca-Cola Company): アメリカの企業で、炭酸飲料を中心に多くの飲料製品を提供しています。世界中で広く知られたブランドの一つです。
食品メーカーでの第二新卒向けの求人は、一般的には以下のようなポジションがあります。
- 生産管理・製造業務: 食品メーカーでは、製品の生産計画や品質管理などが求められます。製造ラインや工場での実務経験があると優れたポイントになります。
- 商品開発: 新商品や改良商品の企画・開発は、食品メーカーにおいて非常に重要です。食品の知識や製品開発の経験があると良いでしょう。
- 営業・マーケティング: 商品の販売促進や市場調査、顧客とのコミュニケーションが求められます。販売やマーケティングに興味がある方に適しています。
- 品質管理・品質保証: 食品メーカーでは製品の品質管理が重要です。ISOなどの品質管理規格に詳しい方が求められます。
- 環境・安全衛生管理: 食品メーカーは品質だけでなく、環境や労働安全にも気を使う必要があります。関連する経験があると良いでしょう。
事務系の職種であれば、20代の若手会社員は営業職からスタートします。
数年経験を積んだのちにジョブローテーションとして商品企画・マーケティングの仕事をすることが一般的です。
食品メーカーはやめとけ！中途採用は未経験転職だと難しい | TERAO｜メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)
化学メーカーの第二新卒
化学・素材メーカーはBtoBの業界であるため一般人に社名があまり知られていないと思います。
しかしグローバル市場で高いシェアを占める優良企業が多く存在していることが特長です。
- 三菱ケミカルホールディングス (Mitsubishi Chemical Holdings): 幅広い分野で製品を提供する三菱ケミカルグループの中核企業。樹脂、合成樹脂、化学製品、医薬品などを生産しています。
- 旭化成 (Asahi Kasei): 化学、繊維、住生活、電子などの事業分野で製品を提供している企業。合成樹脂、合成ゴム、医薬品なども手がけています。
- 住友化学 (Sumitomo Chemical): 化学製品、農薬、医薬品、プラスチックなどの製造・販売を行っている企業。多岐にわたる事業分野で展開しています。
- 信越化学工業 (Shin-Etsu Chemical): 有機・無機化学製品、シリコーン製品、半導体材料などを提供している企業。特にシリコーン製品分野で世界的に有名です。
- 東レ (Toray Industries): 合成繊維、樹脂、化学製品、カーボン繊維などを手がける大手メーカー。多岐にわたる事業を展開しています。
- クレハ (Kureha Corporation): 化学製品、樹脂製品、医薬品などを手がける企業。特に高機能樹脂の分野で強みを持っています。
- 日本曹達 (Nippon Soda): 化学品、農薬、医薬品などを提供する企業。特に農薬分野での製品が有名です。
- 東ソー (TOYOBO): 化学繊維、機能性フィルム、医療材料、バイオマテリアルなどを手がける企業。特に高機能フィルムや医療材料の分野で広く知られています。
- 住友ベークライト (Sumitomo Bakelite): プラスチック製品、樹脂製品、電子材料などを提供している企業。自動車や電子機器分野での使用が多いです。
- 日本ゼオン (ZEON Corporation): 合成ゴム、特殊化学品、エラストマーなどを製造している化学メーカー。合成ゴムや高性能エラストマーの分野でリーダーシップを有しています。
- クレオス (Kureha Corporation): 特殊化学品、高機能樹脂、バイオマテリアルなどを手がける企業。高機能樹脂の分野での製品が注目されています。
- クラレ (Kuraray): 化学製品、機能性樹脂、合成繊維、フィルムなどを提供している企業。高機能な樹脂やフィルム、合成繊維の製造で国際的に評価されています。
- 三井化学 (Mitsui Chemicals): 化学製品、樹脂、特殊ケミカルなどを手がける大手化学メーカー。幅広い分野で製品を提供しています。
- などを手がける総合ガラスメーカー。世界的に広がるネットワークを持っています。
- 住友電気工業 (SUMCO Corporation): 旧称住友特殊金属。主に半導体用の光学ガラス、光学フィルター、光学レンズなどを製造しています。
- 日本板硝子 (Nippon Sheet Glass Co., Ltd.): NSGグループの中核企業。自動車用ガラスや建築用ガラス、光学材料などを提供しています。
- セキスイ化学 (Sekisui Chemical Co., Ltd.): セキスイグループの中核企業。建築・自動車・電子機器向けの特殊ガラスやプラスチック製品を製造しています。
- タイガース (Tigers Polymer Corporation): タイガースグループの一員。光学フィルム、粘着フィルム、機能性フィルムなどを提供している企業。
化学・素材メーカーでの第二新卒向けの求人は、一般的には以下のようなポジションがあります。
- 研究開発職: 化学・素材メーカーは新しい製品や素材の開発に注力しています。研究開発職では、新製品や新技術の開発、既存製品の改良などに携わります。研究者や研究開発エンジニアとしてのポジションがあります。
- プロセスエンジニアリング職: 製造プロセスの改善や効率化、品質管理の向上に関与するプロセスエンジニアリングの職種があります。製造現場での業務やプロセス改善プロジェクトに参加することがあります。
- 生産技術職: 製造設備の運用や保守、トラブルシューティングに携わる生産技術者のポジションもあります。製造プロセス全体の安定的な運用を担当します。
- 営業・マーケティング職: 新製品や技術を市場に導入し、お客様との関係を構築するための営業・マーケティングのポジションも重要です。技術的な知識が求められる場合もあります。
- 品質管理職: 製品の品質を担保し、品質管理システムを確立・運用する品質管理者の職種があります。製品の安全性や規制への適合性を確認します。
- 環境・安全職: 環境への影響や労働安全に関する仕事も存在します。企業が法規制を守りつつ、環境に優しいプロセスを確立することが求められます。
化粧品メーカーの第二新卒
化粧品メーカーによっては、化学、化粧品科学、美容学、製薬学などの関連分野の学位を持つことが求められることがあります。
また、美容師免許や薬剤師資格なども一部の職種で有利になることがあります。
化粧品業界の展示会やセミナーに参加し、業界の動向や企業の特徴を理解すると良いです。ネットワーキングの場としても活用できます。
応募する際には、企業の歴史・製品ラインナップ・ビジョンなどを理解し、履歴書や面接で的確な質問や意見を述べることが重要です。企業の公式ウェブサイトや報道記事、業績報告書などを活用して情報収集を行いましょう。
転職情報サイトや企業の公式採用ページをチェックし、求人募集情報を確認して下さい。
- 資生堂 (Shiseido): 日本を代表する化粧品メーカーで、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなど広範な製品ラインナップを持っています。
- 花王 (Kao Corporation): 化粧品の他にも洗浄剤や衛生用品などを手がける大手企業。ブランドには「ソフィーナ」「エスト」「メリット」などがあります。
- コーセー (KOSÉ Corporation): スキンケア、メイクアップ、フレグランスなどを提供する企業で、「コスメデコルテ」「インフィニティ」「アディクション」などのブランドを展開しています。
- アルビオン (Albion Co., Ltd.): スキンケア製品を中心に取り扱う企業で、高級スキンケア製品が特徴です。
- ユニリーバ・ジャパン (Unilever Japan): グローバルな企業で、スキンケアやヘアケア製品などを提供しています。代表的なブランドに「ダヴ」「ラック」などがあります。
- ポーラ (POLA Inc.): 高級スキンケア製品やメイクアップ製品を提供する企業。エイジングケア製品に力を入れています。
- アクセンツ (Acseine): 医薬部外品やスキンケア製品を手がける企業で、敏感肌向けの製品も提供しています。
- カネボウ化粧品 (Kanebo Cosmetics Inc.): 化粧品、スキンケア製品、ヘアケア
化粧品メーカーの職種は、企業の規模や業務内容によって異なります。
化粧品メーカーでのキャリア構築においては、自分の専門性や興味に合わせたポジションを見つけることが重要です。
- 製品開発・研究開発職: 化粧品の新製品や既存製品の改良、新しい成分や技術の開発を担当する職種。化学者や製薬学者、バイオテクノロジストなどが含まれます。
- マーケティング職: 化粧品の市場調査、商品企画、広告戦略の立案や実行を担当する職種。ブランドマネージャーやプロダクトマネージャーが含まれます。
- セールス・営業職: 化粧品の販売促進、小売店や百貨店との連携、顧客対応を担当する職種。セールスマネージャーやアカウントエグゼクティブが含まれます。
- 品質管理職: 製品の品質を確保し、製造プロセスや原材料のコントロールを担当する職種。品質管理者や品質保証エンジニアが含まれます。
- 生産技術職: 製品の生産プロセスの管理や改善、効率化を担当する職種。プロセスエンジニアや生産技術者が含まれます。
- 広報・PR職: 企業の広報活動やマスコミ対応、イベント企画などを担当する職種。PRマネージャーや広報スペシャリストが含まれます。
- 販売促進・イベントスタッフ: 店頭での商品プロモーションや化粧品イベントの運営を担当する職種。ビューティアドバイザーやメイクアップアーティストが含まれます。
- 環境・安全職: 環境への影響や製造施設の安全性を確保する職種。環境安全担当者や安全エンジニアが含まれます。
- 人事職: 人事戦略、採用活動、研修プログラムの立案や実行を担当する職種。人事担当者や採用担当者が含まれます。
第二新卒メーカー求人
第二新卒でのメーカー転職はエージェントに登録して求人を検索することがお勧めです。
メーカーへの転職はエージェントに登録して求人を検索することがお勧めです。
何故なら、多くのメーカーは自社のHPに求人を掲載せず転職エージェント経由で応募者を募っているからです。
このような求人は一般的に非公開求人と言われています。
求人情報には応募対象者の条件が以下のように記載されています。
【必須条件】○○のスキル、経験があること。◇◇の商品に興味関心があること。
【歓迎条件】△△の資格がある方を歓迎
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しかし、転職仲介会社は無数に存在していますので、どれを選ぶべきか迷うと思います。
私自身が転職活動をした際には5つの転職エージェントに登録していました。
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