転職回数が多い方は、自分の採用に積極的な企業に対して何か裏があるのでは?と懐疑的になりがちです。
不必要に懐疑的になって成功のチャンスを逃してしまわないためには、企業が転職回数が多い人を採用する背景を理解することが重要です。
本記事を読めば転職回数が多い人が採用される理由と中途採用が多い会社の裏事情が分かります。
社員の定着率が悪い
退職者が多い企業は継続的に新しい社員を採用し続ける必要があります。
転職回数が多い人でも即採用されるような企業ではかなり退職者が多く会社が困っていることが推測されます。
このような企業は長時間労働・パワハラといった問題を抱えている可能性がありますので、要注意です。
また、業界が縮小していることにより経営が悪化しているため離職者が多い場合もあります。
採用面接の際に経験者採用を増やしている背景を企業側に尋ねてみてはどうでしょう。
その際の回答が曖昧であれば、怪しんでください。
短期在職が通常の業界だから
コンサルタント、IT関係、ノルマがある不動産・ウォーターサーバー営業等の業界は数年で転職することが一般的です。
2~4年間経験を積んで次のステップに進みたい人たちが働いています。
そのため、慢性的に新しい転職者を採用しています。
つまり、企業に問題があるから離職者が多いのではありません。
人材の流動性が高いことから不適合な社員は直ぐに辞めて直ぐに新しい人を雇うことができるので採用基準も比較的低めです。
即戦力になりえる経歴がある
貴方が応募企業・職種の経歴を有している場合、教育コストをかけずに即戦力となりえる人材だということを示していれば、企業側としては貴方に短期間で転職されても損失が少ないと判断してくれます。
30歳前後の転職者に多いケースです。
しかし、面接で貴方の経歴と実績を再確認する質問をしてこない企業は要注意です。
大勢の社員が退職しているブラック企業である可能性があるからです。
採用面接は、貴方が企業を品定めする場でもある事に留意して下さい。
採用裏事情の確認方法
会社の求人情報では当然採用活動をしている背景の本音は書かれていません。
自社のことを良く見せようとポジティブな内容だけの記載になっています。
では、入社後に後悔しないようにどのように会社の採用の趣旨と裏事情を調べれば良いの?と思いますよね。
一番確実なのは、応募を検討している企業の部署に知り合いがいれば尋ねてみることです。
もし直接的な知り合いがいない場合、友人経由でも良いでしょう。
しかし、中々都合よく行きたい会社に知り合いがいる人は殆どいません。
そのため、私は転職エージェントとの面談時に「○○の企業に転職を考えていますが、実は長時間労働の実態がありますでしょうか?」と尋ねることにより確認しています。
その会社の離職率が高い場合、既にその会社の人が転職エージェントを活用しているので、エージェントが情報を持っていることが多いためです。
しかし、この手法は大手のエージェンのみで使えると考えて下さい。
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その他、本サイトの他の記事でも大手企業2社で働いた筆者の経験と知識に基づく企業の裏側の情報を記載していますので、是非参考にしていただければ幸いです。
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