同期が辞めていく

同期が辞めていくのは転職が当然の時代だから(沈みゆく船に残る不安)

同期が辞めていく
苦楽を共にしたはずの同期がみんな転職をして辞めていく。
最初は一人か二人辞めたぐらいで、「彼らは向いてなかったんだな」ぐらいに思っていたと思います。
しかし、辞めていく同期の人数が増えて貴方自身も今の会社で働き続けることに不安を感じていませんか?
本記事を読めば同期が辞めていく理由と、今後貴方がどのようにキャリアを考えるべきかが分かります。
 
「退職するまで同期が転職を考えていることなど知らなかった」というケースが多いです。
何故なら、日本人の転職者の多くは今の会社に不満があるから辞めているからです。
会社に残る貴方に対して会社に対する不満を言いながら辞めることにためらいがあったはずです。
そこで、本記事では会社を辞める人たちの本音を紹介します。

人間関係

  • 上司・先輩に相談できない
  • 仕事を教えてくれない
  • 厳しすぎる
  • 後輩にも馬鹿にされる

長時間労働

  • 労働時間が他部門に依存する
  • 各個人の線引きが曖昧で終わりが無い
  • 上司がサービス残業を黙認
  • 残業する事が評価される風土
  • いつも納期に追われている

収入が低い

  • 給与が低い
  • 福利厚生が乏しい
  • 昇給が年功序列
  • サービス残業で時給が低い

会社の業績が悪い

  • 業界が縮小
  • 競合に圧倒されている
  • 退職者が続出

勤務地を変えたい

  • 結婚等により引越しが必要
  • 都会で暮らしたい
  • 育児環境が良い場所に住みたい
  • 人事異動で引っ越したくない

他にやりたい事がある

  • 他の会社で実力を試してみたい
  • 他の仕事にキャリアチェンジしたい
  • 人事異動で仕事が変わってしまう

 

キャリアパス

同期が辞めていく理由

インターネットで20代の退職理由を検索すると、「人間関係」「労働条件」「収入が少ない」がTOP3で出てきます。
しかし、非常に曖昧な表現だと皆さんは感じたはずです。
何故なら退職理由の大半は「今の仕事から逃げたいから」であり恥ずかしくて他人には本当の理由を具体的に説明できないからです。
従い、辞めていく同期に本音を聞いても角を立てないために作られた前向きな退職理由しか教えて貰えないでしょう。
20代会社員の本当の退職理由は以下です。

20代 ”本当の” 退職理由

泥臭くてダサい雑用ばかり、華々しい仕事をしたい

【解説】大企業だと入社して最初の3年は雑用ですが耐えられない人がいます。

大学の同級生が華々しい働き方をしているのを聞いて、惨めに感じ転職してしまうパターンです。

地方の僻地配属になりウンザリしている、都会で働きたい

【解説】内定前には地方配属になるとは知らなかった。

婚約者・家族が都内にいるので困っている、というパターンです。

上司・先輩が厳しすぎて逃げたい

【解説】社会人になるまで順調に成功してきた人でも社会人になると多くの苦境・理不尽に直面します。

上司・先輩が教育熱心であると耐えられなくて「この仕事は自分に向いていない」と逃げるように辞めてしまう若手社員がいます。

部門間の板挟みになる仕事しかなく辛い

【解説】教わった通りの仕事をしているにも関わらず何故か部門間の板挟みになり仕事が進まなくなることが多々あります。

特に大企業では仕事の中身が分からない状態でプロジェクトのスケジュール管理ばかりさせられ、プレッシャーに耐えられず辞めてしまう人がいます。

組織プレーは自分に合わない、個人の力で評価される仕事に変えたい

【解説】周囲に振り回される働き方にウンザリして、不動産営業・保険営業といった個人の成果で判断される仕事に転職するパターンです。

自分で起業する人も増えてきています。

残業時間が多すぎる、ワークライフバランスが保てない

【解説】「労働条件が合わない」という理由で辞めた人の本当の理由です。

「残業をし過ぎている早く帰れ」と注意されるのに仕事を減らしてくれないしまともに助けてもくれないことに耐えられなくなった人達です。

サービス残業をすることで大企業に勤めているにも関わらず結果的に低収入になります。
 

退職する理由は人によって異なり、一概に会社が良い・悪いでは語ることができません。

営業職が利用すべき退職代行サービス【弁護士活用でトラブル回避】 | TERAO|メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)

悩み解消

仕事を辞めた同期の後悔

会社を辞めるとリスクがあります。

辞めていった若同期社員の方は転職することで得られるメリットと失うモノの大きさを天秤にかけて判断をしています。

具体的なリスクは以下の通りです。

辞めて後悔すること

結局同じ境遇になる

転職先を選ぶ際に受かりやすいのは今の会社と働き方が似ている会社です。

そのため、同じような苦労に直面する可能性が高いです。

転職すると基本的な働き方を一から学ぶ必要があり、人脈形成もリセットされてしまうので、「これだったら転職しない方が得だった」と感じるケースがあります。

特に、「残業時間が少なそうだから」「人間関係が良さそうだから」等の入社するまで実態の確認ができない条件で企業を選ぶのは避けるべきです。

慣れる前に自分がダメだと勘違い

どんなに優秀な人でも、転職先の仕事に慣れて本来の能力を発揮するのに1年間は必要です。

筆者自信の転職経験及びこれまで大勢の転職者と働いてきた経験から言える事実です。

しかし、自分の能力と経験に自信を持って入社したにも関わらず最初の数か月で失敗し周囲から叱責を受けると深く落ち込んでしまうリスクがあります

従い、貴方が転職した元同僚にアドバイスを求める場合は、相手がどれくらい勤めている人であるのかを踏まえてアドバイスを取り入れて下さい。

  会社を辞めか否かの判断は我々の今後の人生を大きく左右します。

しっかり情報収集をして感情に流されて判断をすることがないよう注意が必要です。

 

同期が辞めていく不安

自分と同期で入社した社員が辞めて不安に感じている場合、その不安の理由を自分自身で理解することが大事です。

一般的な理由は以下になります。

【不安の理由】

  1. 業務分担の変化: 同僚が辞めることで、業務の分担や役割が変化する可能性があります。これによって、残ったメンバーが新たな責任を負うことになり、不安が生じることがあります。

  2. チームの雰囲気の変化: 同僚が辞めることで、チームの雰囲気や協力関係が変わるかもしれません。良好な同僚関係が崩れることへの不安が生じることがあります。

  3. 仕事の負荷増加: 同僚が辞めると、残ったメンバーが仕事の負担を増やさなければならないことがあります。これがストレスや不安を引き起こす原因となります。

自分の不安の背景を理解した上で、適切な対処方法を考えましょう。

【対処法】

  1. オープンなコミュニケーション: チーム全体でオープンなコミュニケーションを心がけましょう。変化に対する不安や感情を率直に話し合い、理解し合うことが重要です。

  2. 業務の効率化や分担の見直し: 辞める同僚の業務を効率的に引き継ぐために、業務プロセスやタスクの見直しを行いましょう。これによって、残ったメンバーが適切に業務を処理しやすくなります。

  3. チームビルディング活動: チームビルディング活動を通じて、メンバー同士の信頼関係を強化し、協力関係を築くことが大切です。これによって、新しいメンバーが加わっても円滑なチーム運営が可能になります。

  4. 感謝の表明と送別会: 辞める同僚に感謝の気持ちを表明し、送別会や懇親会を開くことで、良い思い出を共有し、良好な雰囲気で別れることができます。

  5. 新たなチャンスの見出し方: 同僚が辞めることで、新たなチャンスや成長の機会が生まれる可能性もあります。ポジティブな面にも焦点を当て、変化を前向きなものと捉えることが大切です。

同僚の辞職に伴う変化は避けられないものですが、その変化に柔軟に対応し、チーム全体で協力して新しい局面に向き合うことが大切です。

不安な会社員

自分も転職するか悩む

同期が辞めていく。
更に、まだ辞めていない同期も転職サイトに登録して活動をしている様子がある。
自分も転職活動をしないとまずいのではないか?
このような悩みが出てくるのは当然なことです。
貴方の頭の中では色んな対策案が出てきていると思います。
  • 上司に苦境を訴える(相談する)
  • 過労で潰れる前に産業医に相談してみる
  • 会社依存を脱却すべく副業をしてみる
  • 異業種で働く友人の話を聞いてみる

しかし、考えて待っていても時間は解決してくれません。同じ生活が続くだけです。
これまで何度も、
会社を辞めたい
もうちょっと耐えてみよう
やっぱり辞めたい
辞めたいけど辞めるのが怖い
もう限界、辞めたい
 
と繰り返してきたと思います。

実は私も10年近くこの考えを繰り返しました。
depressed businessman

会社を辞めなかった結果

私は海外営業志望だったにも関わらず、新卒配属部署が国内営業でした。
 
入社3年目の時に転職エージェントのリクルートに足を運びました。
大企業の弊害である部門間調整にウンザリしたのと、海外営業の職に就きたいと考えていたからです。
 
リクルートでは、その場で5社ほど紹介して貰いました。
しかし、3年目の新人が転職するのであれば大幅に企業規模が小さくなると言われ、紹介された企業はいずれも聞いたこともない企業でした。
 
この段階では自分が望む転職は到底できないと悟り、諦めがつきました。
今の会社でもう少し頑張ってみようと決心がついたので、転職エージェントに相談したことは良かったと今でも思っています。
 
ちなみにこの2年後の入社5年目で海外営業に異動することができました。
この経験から、キャリアを大幅に変えるわけではないのであれば5年ぐらいは最初の会社で頑張った方が良いと感じました。

会社を辞めた結果

私は最終的に32歳になり転職を決意しました。
転職を決意した理由は以下になります。

 ネガティブ要因

  •   事業の将来見通しが悪い
  •   自分のキャリアの結末が明白
  •   その上で上司・先輩に憧れなかった
  •   今の会社でやりたい事はやり切った

 ポジティブ要因

  •   社会人としての幅広げをしたい
  •   少しでも給与を上げたい
  •   人脈ゼロで自分の力を試したい
  •   成長業界で働きたい
また、実務担当者として転職先で誰かに仕事を教えてもらえる年齢の限界が32-33歳迄だろうと考えていました。
これ以上の年齢になると大半の企業ではマネジメント職になるからです。
 
転職した結果は以下の通りでした。

プラス要因

  • 残業が減った
  • パワハラ上司が不在
  • 収入が若干増えた
  • 都内勤務になった
  • 新しいスキルを学んだ

マイナス要因

  • 簡単な仕事も人に聞く必要あり
  • 人脈作りをゼロからスタート
⇒ 入社1年後には解消
 
総合的には、転職して本当に良かったと感じています。
 

行動しなかった後悔より行動した後悔

貴方が取れる選択肢は会社を今すぐ辞めるか辞めないかの2択ではありません。
今すぐ辞めなくても、いざ本当に辞めて転職すべき適切なタイミングになった時に後悔の無い最適な進路を選択出来るように仕事終わりと週末を使ってあらゆる可能性を検討すべきです。
人間は、行動した後悔よりも行動しなかった事に対する後悔の方が大きいと言われています。
是非、今から出来る行動を始めてみませんか?
 
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