ファッションや化粧品、食品などの消費財産業では、女性の消費者ニーズを理解しやすいため、女性営業職員の比率が高いことはご存じのことかと思います。
近年では、電気電子・化学素材・機械部品などの男性主導イメージが強かったメーカーにおいても女性比率が増えてきています。
メーカーにおける女性比率が増えている一番の理由は男女が平等に働ける労働環境が整備されてきたためです。
本記事ではBtoCとBtoBのメーカー2社で大勢のメーカー女子と共に働いてきた筆者がメーカー女子が増加し活躍している背景を解説します。
目次
製造業の女性比率増加背景
製造業やメーカーにおいて男性が主導的な地位を占めることが一般的である印象をお持ちかと思います。
日本大学の理系学部の大半は男性であることからも明らかでしょう。
何故だかご存じでしょうか?
実は日本の歴史的な社会的構造やジェンダーの役割分担による背景があります。
昔は、男性が工場や生産現場での労働者として働くことが一般的でしたので、製造業における管理職や技術者などのポジションも男性中心だったことが要因です。
しかし、近年では多くのメーカーがジェンダーの多様性を尊重し、女性の参画を促進する取り組みを行っています。
女性が製造業における様々なポジションに進出し、活躍する例も増えています。これには以下のような要因が影響しています:
女性のメーカー志望動機
参考までに、日本の主要メーカーにおける女性比率の一例は以下です。
- 資生堂グループ:80%
- 味の素:30%
- パナソニックグループ:20%
女性が多いとされるメーカー業種には、以下のようなものがあります:
男女平等が実現され、働く人々が公正かつ平等な条件で活躍することができる環境は以下が整っています。
- 機会均等: 職場では、男性と女性が同じような仕事やキャリアの機会を平等に提供されます。雇用や昇進、プロジェクトへの参加などにおいて、性別による差別や偏見がないように努められます。
- 報酬の平等: 同じ仕事をする男性と女性は同じ給与や報酬を受け取ります。職務内容や経験に基づいて報酬が決定され、性別による差別が排除されます。
- 評価と昇進の公正: 職場では、男性と女性が同じ基準で評価され、昇進の機会が平等に提供されます。人事評価や昇進の選考プロセスは透明性があり、性別やその他の個人属性による偏見が排除されます。
- ワークライフバランスの支援: 職場では、男性と女性が仕事と家庭生活を調和させるための支援が提供されます。育児休暇や介護休暇、柔軟な勤務時間、リモートワークなど、働く人々が仕事とプライベートを両立しやすい環境が整えられます。
- セクシャルハラスメントの防止: 職場では、セクシャルハラスメントやジェンダーに基づく差別行為が許容されず、厳格に取り締まられます。職場環境が安全で健全なものであることが保障されます。
私がメーカー2社で十数年勤務した経験上、女性社員が不当に扱われているという不満を聞いたことはないです。
しかし、長時間労働をする社員・飲み会に多く出席する社員が評価される古い慣習がある企業は女性に向かないと感じています。
口コミサイトなどで社内の実態を詳しく確認してから応募企業を選ぶことをお勧めします。
女性が働きやすいメーカーであるかを見極める指標の一つとしては女性管理職の比率があります。
日本政府の方針により企業は女性管理職の登用比率を後悔する義務があります。
管理職の比率が高いことが必ずしも女性が働きやすい環境だと言い切れるわけではありません。
しかし、一つの大きな判断基準にはなるでしょう。
より確実な方法は、転職エージェントに相談することです。