経験に基づくデメリットも合わせて紹介しますので是非参考にしてください。
工場営業の仕事内容
納期調整
工場には生産ラインがあります。
生産ラインには生産管理の仕事をしている人がいます。
工場営業は支社営業からの納期調整を要望を取りまとめて生産管理の担当者を交渉を行います。
例えば、通常注文を受け付けてから納品をするまでに通常1か月かかるところ、2週間で納品をしてくれというような要望がきます。
また、急な大口受注を獲得できた場合、購買担当者での部品調達が可能であるかの確認も含めて生産管理と調整します。
時には他の顧客からの注文の納品日程を後ろ倒しする調整が発生することもあります。
開発依頼
工場は製品を生産する場所というイメージがあると思います。
企業によっては、製品を生産する工場と製品を研究・開発する拠点が併設されている場合があります。
この場合、工場という呼び名ではなく、製作所と呼ばれます。
製品を開発する際は生産時の効率が良いかという観点が重要なので、開発者と生産者が密接に連携する必要があるため同じ場所に拠点があることが多いです。
工場の営業は顧客からの製品仕様に関するニーズを支社の外回り営業経由で収集することが出来る立場にあります。
そのため、工場の営業が開発者に開発依頼を行う業務があります。
この業務があるか否かは企業によりますので、求人情報の職務欄を確認してください。
技術者の派遣
納品した製品の設置・修理・アフターサービスなどで工場の技術者の派遣を求められることがあります。
この場合の窓口を工場の営業が行います。
要望されている内容の詳細確認、日程調整、代金回収といった業務があります。
通常工場営業が顧客訪問をすることはないのですが、工場の技術職が顧客訪問をする際には同行することが一般的です。
しかし、この際は支社の外回り営業も同行するのが基本です。
工場営業のメリット
工場の営業職にお勧めの人は下記の内容をメリットだと感じられる方です。
売上ノルマが無い
工場の営業には外回りの営業とは異なり売上のノルマがありません。
製造部門と一緒に生産計画を立てたり外回り営業の販売計画を取りまとめる仕事はありますが、貴方自身が厳しく数字にコミットすることは求められません。
従い、貴方が外回り営業の時に感じていた日々のプレッシャーから解放されます。
ノルマに追われる生活から改善したい方にはお勧めの仕事です。
メーカ営業の仕事はゆるい?飛び込み営業とは違うルート営業の特徴 | TERAO|メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)
出張が少ない
工場の営業は外回りの営業に比べると出張の数が激減します。
営業とはいえ顧客訪問は外回りの営業が行うからです。
工場営業の役割は工場内で働く他の関連部門との仕事がメインになります。
子供の送り迎え、家族の介護などの家庭の事情で遠方への出張が困難な方にはお勧めの仕事です。
工場営業のデメリット
勿論工場の営業にも何点かデメリットがあります。
しかし、人によってはデメリットだと思わない内容もあるでしょう。
成果で給与は伸びない
一つ目は年功序列の給与体系のため、貴方の仕事の成果が収入の増加に結び付きません。
外回りの営業であれば数字で成果を指標化できるので、成果に応じたインセンティブなどの収入増加があります。
しかし、工場の営業職の収入は年齢に応じた昇給のみと考えて下さい。
板挟みになる
一番苦労する点は、工場内の他の関連部門と外回りの営業との間で仕事の板挟みになることです。
例えば、納期調整は顧客の要望通りに工場の生産管理が対応できるとは限りません。
当人同士が直接交渉するのではなく、間に入って調整するのが工場営業の役割になるので、日常的に板挟みになることがあります。
工場営業への転職方法
工場の営業職は全てのメーカーで存在しているわけではありません。
企業によっては、本社側に機能がある場合があります。
そのため、本記事で紹介した工場の営業職を探す場合は転職エージェントの活用をお勧めします。
具体的に貴方が工場の営業職に期待する職務内容・働き方を伝えることでミスマッチの無い求人を紹介して貰いましょう。
工場の営業職における具体的な仕事の内容は企業のHPに詳しく書かれていないことが多いので、転職エージェント経由で企業求人を貰う必要があります。