商品企画業務はメーカーで働く者としての醍醐味です。
未経験だと商品企画の職には付けないと誤解していませんか?
確かに花形部署である商品企画の職に就くことは容易ではありません。
本記事では未経験者が商品企画の仕事に就く方法を紹介しますので、諦めずにチャレンジしましょう。
商品企画職とは
商品企画職とはメーカーが製造する商品の企画から販売までに携わる仕事です。
大まかな商品企画の流れとしては以下になります。
- 市場調査
- 商品コンセプトの策定
- ターゲット顧客の選定
- 販売計画の策定
- 収益目標の設定と試算
- 仕様決め
- 開発
- 製造
- 販売
商品企画に携わる部門は以下です。
- 営業
- 研究開発
- 製造
- 購買
一般的に、” 商品企画職 ” というと上記の営業に属する職種になります。
従い、多くの企業では営業部の中の一部の人が商品企画職を担っています。
商品企画職のやりがい
一番ポピュラーなやりがいは自分が企画・開発に携わった商品が世に出ることです。
しかし、初期の企画から商品化を経て販売に至るまでには数年間要しますので、その覚悟は必要です。
また、商品企画職には社内外のあらゆる情報が集まってくるので、事業の全体像を把握できることも大きなやりがいになります。
商品企画職の苦労
商品企画の仕事は一見華々しく見えますが、辛いことも沢山あります。
- 開発費・工数が足りず競争力のある商品が開発できない
- 競合が優れたコア技術を独占的に有しており、勝てる見込みがない
- 開発責任者の声が強すぎて自分の意見が通らない
- 他の雑務が多すぎて本業である商品企画の仕事ができない
- 関係部門の尻ぬぐいが多すぎて辛い
メーカー営業(BtoB / BtoC) | やりがいと大変な点を社歴10年の中の人が解説 | 悩める会社員の集い (terao-business-blog.com)
未経験で商品企画職に転職
さて、ここからが本題の未経験でどのようにして商品企画職に就くのかというお話をします。
営業職から商品企画
既にメーカーに勤めていて営業職をしているのであれば、社内異動で商品企画の職に就くことが一番確実です。
多くのメーカーでは営業職を経験してから社内のジョブローテーションで商品企画の職に異動させています。
まずは上司に掛け合ってみることをお勧めします。
社内の商品企画職に就きたくない理由がある場合は、他社で商品企画の職に就くことは可能です。
しかし、何故社内異動ではダメなのかを説明できるようにしておいて下さい。採用面接で確実に問われます。
同じ業界で営業職に就いてる方は転職したい会社の営業職に就いてから社内異動で商品企画職に就くという選択肢もあります。
この方法を取る場合は2~5年の時間を要します。
半年以内に他社で商品企画職に就く方法を紹介します。
まず、doda等の転職サイトにアクセスし、応募を検討している企業の求人を探します。
経験者採用を募集している企業の求人には【応募要件】が掛かれています。
この応募要件に「同業界で営業経験又は商品企画経験があること」と記載があれば、未経験でも商品企画職に転職するチャンスがあります。
エンジニアから商品企画
商品企画は技術職の人でも担当できます。
特にその関連商品の開発に携わっていた人は大きなチャンスがあります。
まずは社内で商品企画のポジションがあるのであれば上司に相談してみることをお勧めします。
以前では技術系の大学を出て入社した人が営業系の職種に就くことは難しかったですが、現在は企業の考え方も変わってきています。
転職が一般的になってきた昨今では社員流出防止のために社員の異動希望に寛大になるケースが増えてきています。
過去の社員に異動実績が無かったとしても、貴方が一人目のエンジニアから商品企画の職に就く社員になる可能性が十分にあります。
社内異動では商品企画の職にどうしても就くことが出来ない場合は、転職によって実現が可能です。
エンジニアが商品企画の仕事をしているメーカーは沢山あります。
商品企画への転職手順
職務経歴書を作成
まずは職務経歴書を書きましょう。
商品企画に応募する際の職務経歴書を書く際のポイントは以下です。
- 市場データの分析経験
- 競合他社商品の分析経験
- 商品のコスト試算・価格設定・収益計算に携わった経験
一度も職務経歴書を書いたことが無い人は、dodaサイトにある無料フォーマットを使うと良いでしょう。
dodaに登録
筆者はdodaを使って転職を行い、現在大手メーカーで商品企画の職に就いています。
複数の転職エージェントを利用しましたが、dodaの良かった点は以下です。
- 商品企画求人の豊富さ
- WEBシステムの使いやすさ
- 転職活動を押し付けないエージェントの人柄
エージェント面談
通常転職エージェントに登録すると直ぐに電話が掛かってきてエージェントとの面談(WEB・電話・対面のいずれも可)することから始まります。
dodaの場合はエージェント面談はマストではなく、WEBシステムのみから求人紹介を受けることも可能です。
しかし、筆者の経験上、エージェント面談は活用すべきと考えます。理由は以下です。
- 職務経歴書の添削をしてもらえる
- 客観的なプロのアドバイスを貰える
- 自分で希望条件の企業を探す手間が省ける