商品企画への未経験転職

【花形部署】未経験者がメーカー商品企画職に転職して活躍する方法

商品企画への未経験転職

 

商品企画業務はメーカーで働く者としての醍醐味です。

未経験だと商品企画の職には付けないと誤解していませんか?

確かに花形部署である商品企画の職に就くことは容易ではありません。

本記事では未経験者が商品企画の仕事に就く方法を紹介しますので、諦めずにチャレンジしましょう。

 

商品企画の流れ

商品企画の仕事とはメーカーが製造する商品の初期の企画から商品が完成して販売に至るまでの仕事です。

そのため、通常は2~5年程の期間を要します。

例えば、iphone等のスマートフォンも数年おきに新しいバージョンが発売されます。

現在もApple社では次の世代のiphoneの発売に向けて商品企画を行っているはずです。

iphoneは世界中の老若男女をターゲットにしていますが、日用品、食品、自動車などの製品は年齢・性別・国によって細分化されたターゲットに基づき異なる商品を提供しています。

多種多少な顧客ニーズを正しく分析し、ピンポイントに響く商品を開発することが対他競争力に繋がります。

 

基本的な商品企画の流れとしては以下になります。

  1. 市場調査
  2. 商品の役割設定
  3. ターゲット顧客の選定
  4. 販売計画の策定
  5. 収益目標の設定と試算
  6. 仕様決め
  7. 開発
  8. 製造

市場調査

市場調査の方法はBtoCとBtoBの商品企画で大きく異なります。

家電、食品、化粧品、時計などのBtoC商品の場合、顧客の商品に対する感想はアンケート等の手法により比較的容易に入手できます。

但し、ユーザーと競合他社の数が多いので、メーカーが自社で全て調査することは難しいです。

そこで、商品に対するユーザーのフィードバックを調査する専門の会社が存在しているので、メーカーはお金を払って調査会社のデータを購入します。

膨大なデータから市場の傾向を分析する仕事を好む方はBtoCの商品企画がお勧めです。

産業機器、企業向けITシステムなどのBtoB商品の場合は、顧客のフィードバックを入手することは容易ではありません。

何故だかわかりますでしょうか?

それは、BtoB商品に対するユーザーの感想は、顧客企業の機密情報に関わるからです。

そのため、調査会社などの第3者機関が顧客の情報を入手することは基本的には難しく、メーカーの社員が直接対面で商品に対する感想をヒアリングすることが一般的です。

自分の足で世界を飛び回り世界中の顧客との商談を通して市場のニーズを収集しデータ整理を行った上で分析をすることに興味がある方はBtoBの商品企画がおすすめです。

メーカー営業の仕事内容と転職方法を現役社員が解説【BtoB / BtoC】 | TERAO|メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)

商品の役割設定

ブランドを世の中に幅広く広めることで会社全体の商品の底上げをするための商品なのか、もしくは利益と売り上げを獲得するための商品であるのか等、商品にはそれぞれの企業における役割があります。

商品企画を進めていく中で、壁にぶつかった際にはこの役割設定に立ち返り優先順位の判断をします。

ターゲット顧客の選定

BtoBの商品であれば、どこの企業をターゲットにするのか、BtoBの商品であればどのような年齢・性別・収入・居住地、職業の顧客をターゲットにするのかを検討します。

貴方が所有している様々な製品も貴方をターゲットにして企業が考えたものというわけです。

販売計画の策定

商品の役割とターゲットが決まれば、ある程度の販売数量の策定を可能になります。

例えば、「東海地域に住む40代・既婚・子供なしの女性」をターゲットにした商品を販売する場合、人口統計のデータからある程度の市場規模が推定できます。

加えて、既存の競合他社と自社製品の販売数量の規模感を参考にすれば、更に推定販売可能数量の精度があがります。

 

上記はあくまでも一例ですが、3C(市場・競合・自社)の視点を基軸にマーケティングを行うことで前述した基本方針が定まります。

収益目標の設定と試算

会社全体の事業計画に基づき、各商品にはそれぞれ求められる利益目標があります。

利益とは(売上ー費用ー経費)×(販売台数)できまります。

商品企画職は、”会社が儲かるための商品”を企画することが責務です。

仕様決め

商品企画の担当者は、社内の開発者と詳細な商品の仕様についての議論を行います。

市場と競合の情報を正しく開発者に伝えて売れる商品・儲かる商品を提案することが仕事です。

開発

大枠の仕様が決まった段階から開発者は商品の具現化を行うべく技術開発を進めていきます。

企画通りの仕様で開発ができないことこともありますので、コストと商品力の観点で開発者と商品企画の担当者が議論をし時には優先順位をつけて妥協をします。

製造

企画した商品が企画通りの仕様で生産できるか否かも商品企画の仕事として見届ける必要があります。

また、予定していた販売数量が作れないとなると問題になります。

例えば、年間1万人に売るための商品の開発が折角終わっても、年間1,000個しか作れなかったら大赤字です。

商品企画に携わる部門

メーカーで働く殆ど全ての部門が商品企画の活動に関わってきます。

一般的に、” 商品企画職 ” というと営業に属する職種になります。

従い、多くの企業では営業部の中の一部の人が商品企画職を担っています。

必ずしも”商品企画”という名前の部署ではないことに留意して下さい。

求人票に記載の仕事内容欄をみて確認が必要です。

  1. 営業/商品企画
  2. 研究開発
  3. 購買
  4. 製造
  5. 品質管理
  6. アフターサービス
  7. 広告・宣伝

 

メーカー営業の仕事

商品企画のやりがい

一番ポピュラーなやりがいは自分が企画・開発に携わった商品が世に出ることです。

しかし、初期の企画から商品化を経て販売に至るまでには数年間要しますので、その覚悟は必要です。

また、商品企画職には社内外のあらゆる情報が集まってくるので、事業の全体像を把握できることも大きなやりがいになります。

商品企画のデータ分析

AI時代の到来に伴い、メーカーの商品企画においてもAIの導入がトレンドになってくるでしょう。

そのため、商品企画の仕事として未経験であってもデータサイエンスのスキルを習得すれば転職で非常に有利になります。


(メーカーの商品企画転職に役立つデータサイエンスのスキル習得) 

商品企画職の苦労

商品企画の仕事は一見華々しく見えますが、辛いことも沢山あります。

  1. 開発費・工数が足りず競争力のある商品が開発できない
  2. 競合が優れたコア技術を独占的に有しており、勝てる見込みがない
  3. 開発責任者の声が強すぎて自分の意見が通らない
  4. 他の雑務が多すぎて本業である商品企画の仕事ができない
  5. 関係部門の尻ぬぐいが多すぎて辛い

未経験で商品企画職に転職

さて、ここからが本題の未経験でどのようにして商品企画職に就くのかというお話をします。

営業職から商品企画

既にメーカーに勤めていて営業職をしているのであれば、社内異動で商品企画の職に就くことが一番確実です。

多くのメーカーでは営業職を経験してから社内のジョブローテーションで商品企画の職に異動させています。

まずは上司に掛け合ってみることをお勧めします。

 

社内の商品企画職に就きたくない理由がある場合は、他社で商品企画の職に就くことは可能です。

しかし、何故社内異動ではダメなのかを説明できるようにしておいて下さい。採用面接で確実に問われます。

同じ業界で営業職に就いてる方は転職したい会社の営業職に就いてから社内異動で商品企画職に就くという選択肢もあります。

しかし、この方法を取る場合は2~5年の時間を要します。

半年以内に他社で商品企画職

まず、転職サイトにアクセスし、応募を検討している企業の求人を探します。

経験者採用を募集している企業の求人には【応募要件】が掛かれています。

この応募要件に「同業界で営業経験又は商品企画経験があること」と記載があれば、未経験でも商品企画職に転職するチャンスがあります。

エンジニアから商品企画に異動

商品企画は技術職の人でも担当できます。

特にその関連商品の開発に携わっていた人は大きなチャンスがあります。

 

まずは社内で商品企画のポジションがあるのであれば上司に相談してみることをお勧めします。

以前では技術系の大学を出て入社した人が営業系の職種に就くことは難しかったですが、現在は企業の考え方も変わってきています。

転職が一般的になってきた昨今では社員流出防止のために社員の異動希望に寛大になるケースが増えてきています。

過去の社員に異動実績が無かったとしても、貴方が一人目のエンジニアから商品企画の職に就く社員になる可能性が十分にあります。

 

社内異動では商品企画の職にどうしても就くことが出来ない場合は、転職によって実現が可能です。

エンジニアが商品企画の仕事をしているメーカーは沢山あります。

商品企画のお勧め業界

私はBtoCとBtoB双方の商品企画の経験があります。
その上で、BtoBの商品企画の仕事をお勧めします。

Factory Automation(産業機器)業界

特にお勧めなのが、FA業界です。

メーカーの生産工程を自動化する機器をFA製品と呼びます。

スマホ、電気自動車、テレビ、飛行機の部品製造、食料品の梱包など我々の生活に関わる様々なものもFA製品によって作られています。

ガラケー ⇒ スマホ、ガソリン車 ⇒ 電気自動車、液晶テレビ ⇒ 有機ELテレビなど、各種製品の進化に伴いFA製品に求められる機能・性能も変化します。

製品が変われば構成部品と形状が変わるからです。

いかに各種業界のトレンドをいち早くつかみ、FA製品の商品企画に反映できるかが競争力の鍵となります。

そのため、商品企画としてはとてもやりがいのある業種です。

FA業界には様々な業種の企業が含まれています。
例えば、様々な機械部品を作るために金属をドリルで加工する工作機械メーカーなどです。
納期調整

商品企画でお勧めしない業界

商品企画と聞くと多くの方は食品メーカーを想像すると思います。
しかし、食品業界は成熟市場であるため、あまりお勧めはしません。
メイン市場は日本国内であり輸出比率が非常に低く、日本の人口が増えないので事業の見通しは良くありません。
薄利多売の事業であるためか社員の年収もた業界のメーカーに比べても低いのも欠点です。

異業種からの商品企画転職

私の大手メーカー2社で合計10年の商品企画経験では、他業界から転職してきた人は以下の3つの業界が多いです。

商社からの転職

BtoBのメーカー商品企画だと、法人営業としての機能を有していることが多いです。

そのため、顧客対応の経験と商品知識の双方がある専門商社・代理店からの転職者は重宝されます。

【需要増】商社からメーカーへ転職して活躍できる理由と留意事項 | TERAO|メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)

【需要増】商社からメーカーへ転職して活躍できる理由と留意事項

金融からの転職

意外に思われるかもしれませんが、金融業界からの転職者は珍しくありません。

特に20代の転職者が多く、銀行・証券会社できっちり働いた実績はメーカーでも通用すると捉えられてポテンシャル採用として入社しています。

金融業界からメーカーへ転職した人の成功例と失敗例【中の人が語る】 | TERAO|メーカー営業への転職 (terao-business-blog.com)

金融業界からメーカーへ転職した人の成功例と失敗例【中の人が語る】

コンサルからの転職

特にITコンサルでメーカーを顧客にしてきた人が多く入社しています。

なお、私の周辺では2~3年メーカーで働いた後に再びITコンサルに出戻り転職している人が多いです。

コンサルからメーカーに転職した人の失敗談と成功談

商品企画への転職手順

メーカーの商品企画の職に就くための3つのステップを紹介します。

職務経歴書を作成

まずは職務経歴書を書きましょう。

商品企画に応募する際の職務経歴書を書く際のポイントは以下です。

  • 市場データの分析経験
  • 競合他社商品の分析経験
  • 商品のコスト試算・価格設定・収益計算に携わった経験

一度も職務経歴書を書いたことが無い人は、以下の記事内に無料フォーマットを用意しましたので活用してください。

メーカーの職務経歴書 (テンプレート付) | 大手メーカー転職者が公開 | TERAO|メーカー営業転職 (terao-business-blog.com)

転職エージェントに登録

筆者は転職エージェントを使って転職を行い、現在大手メーカーで商品企画の職に就いています。
複数の転職エージェントを利用しましたが、adeccoの良かった点は以下です。

 

  • 商品企画求人の豊富さ
  • WEBシステムの使いやすさ
  • 転職活動を押し付けないエージェントの人柄

エージェント面談

通常転職エージェントに登録すると直ぐに電話が掛かってきてエージェントとの面談(WEB・電話・対面のいずれも可)することから始まります。

エージェント面談メリットは以下です。

  1. 職務経歴書の添削をしてもらえる
  2. 客観的なプロのアドバイスを貰える
  3. 自分で希望条件の企業を探す手間が省ける

メーカーへの転職はエージェントに登録して求人を検索することがお勧めです。

何故なら、多くのメーカーは自社のHPに求人を掲載せず転職エージェント経由で応募者を募っているからです。

このような求人は一般的に非公開求人と言われています。

求人情報には応募対象者の条件が以下のように記載されています。

【必須条件】○○のスキル、経験があること。◇◇の商品に興味関心があること。

【歓迎条件】△△の資格がある方を歓迎

求人情報を見ることで、貴方が応募した場合に書類選考に通過する可能性があるか否かが分かります。

この求人情報は転職エージェントのサイト経由でしか入手できないケースが多々ありますので、ご注意ください。

しかし、転職仲介会社は無数に存在していますので、どれを選ぶべきか迷うと思います。

私自身が転職活動をした際には5つの転職エージェントに登録していました。

この経験から、多くの転職エージェントの中でもメーカー営業/商品企画への転職者はAdeccoの活用をお勧めします。

無料で登録ができますので、以下のリンクから是非一度確認をしてみて下さい。


 

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